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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第一章 再会〜第二の白亜〜 第6話
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。」

「勿体ぶるねぇ。どうやら機甲兵訓練以上に大掛かりな話っぽいが。」

「教官陣全員が参加という事は、もしかして全校生徒が参加するカリキュラムなのですか?」

ミハイル少佐の答えを聞いたリィンとランディは疲れた表情で呟き、ある事に気づいたセレーネはミハイル少佐に質問をした。

「ああ、Z組から\組まで教官陣を含めて例外はない。明日午後3時、本校舎の軍略会議室に集合して欲しい。――――連絡事項は以上だ。」

そしてリィン達教官陣への連絡事項を終えたミハイル少佐は部屋から退出した。



「ったく、さすがは天下の鉄道憲兵隊っつーか。聞いてる限り、ロクでもない話しか思い浮かばないんだが。」

「う、うーん……」

「うふふ、何せこの分校が作られた”理由”を考えるとねぇ?」

「ま、何せ厄介者を纏めて『捨石』にする為に作られたからな。」

「レ、レン教官。それにランドロス教官も。」

ミハイル少佐が出て行った後呟いたランディの推測を聞いたトワは困った表情で答えを濁し、意味ありげな笑みを浮かべたレンとランドロスの言葉にセレーネは冷や汗をかいた。

「……同感です。あの小要塞といい、機甲兵といい、貨物路線の引き込みといい―――この分校の設備はただの『捨石』というには充実しすぎている気がします。」

「うん……そうだね。本校も大改修されたそうだけど、それと同じくらいのお(ミラ)が掛かっていそうっていうか……問題はどこからその予算が出てるかだよね。」

リィンの推測に同意したトワは自身の疑問を口にした。



「んで、それに見合う”何”を第Uに求めてるかってことだな。あー、ヤダヤダ。キナ臭い事はルファディエル姐さんやリア充皇帝共のお陰で十分味わってお腹一杯だってのに、外国にまで来て関わる羽目になるなんて勘弁して欲しいぜ。しかも今回の職場仲間の中にもルファディエル姐さんと互角のキナ臭い事担当もいるし、巻き込まれる前にとっとと戦線を離脱したくなってくるぜ。」

「あら、そう言っている割には、”特務支援課”にいた頃はルファディエルお姉さんのお腹が真っ黒な事に巻き込まれても、ランディお兄さんは最後までついて行ったじゃない。」

ランディの発言を聞いたレンは小悪魔な笑みを浮かべて指摘し

「ルファディエル姐さんの場合はあくまで俺達の”敵”を嵌める為に暗躍していただけで、敵も味方も躊躇いなく利用する所か、自分の掌の上で踊るように仕向けるどこぞの”参謀のお姫様”とは違うっつーの。」

「クク、随分とおっかない”参謀”だな。その”どこぞの参謀のお姫様”とやらの顔を見てみたいぜ。」

「え、えっと………冗談で言っているんですよね?」

「ハア………」

レンの指摘に対して疲れた表情で反論
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