第一章 再会〜第二の白亜〜 第6話
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、俺達も結果的にそうなっているかもしれないな。ただ、この分校に課せられたカリキュラムは多岐に渡る。今後も、ハードな毎日が続くことは覚悟した方がいいだろうな。」
ユウナの指摘に対してセレーネと共に苦笑していたリィンは気を取り直して説明を続けた。
「ううっ、座学がこんなに多くなければ………」
「………体力消費が想定以上です。」
「やれやれ……―――ですが明日は『自由行動日』なんですよね?」
ユウナとアルティナの泣き言や文句に若干呆れていたクルトは気を取り直してリィンとセレーネに訊ねた。
「ああ、丁度これから説明しょうと思ってたが……」
「それって、入学案内にも書かれていた言葉よね?」
「いわゆる”休日”のようですが違いがあるのですか?」
「『自由行動日』というのはトールズ士官学院におえる”授業がない自由日”の事です。自由時間を利用して自習や訓練、趣味に当てても構いませんし、申請をすれば外出許可も出ますから帝都あたりに遊びに出ても構いません。」
「へえ……!思った以上に自由なんですね。エレボニアの士官学校なんてお堅そうだから制限付きの休養日かと思ったけど。」
「別にそれでも十分と思いますが……」
セレーネの説明を聞いて目を丸くしているユウナにアルティナは静かな表情で指摘した。
「まあ、それがトールズのトールズたる所以だな。―――ただし、基本的に自由だが明日だけは1つ条件がある。『部活動』を決めてもらおう。」
「へ………」
「『部活動』……ですか?」
「……設立されたばかりですし部活はないと思っていましたが。」
リィンの説明を聞いたユウナとアルティナは目を丸くし、クルトは戸惑いの表情をした。
「分校長からのお達しでね。”トールズ”を名乗る以上、部活に所属するのは必須だそうだ。2名以上集めたら、どんな部活でも申請を許可して、道具や機材も揃えてくれるらしい。ちなみに参加しない生徒は強制的に”生徒会”を作らせて分校長を含めた教官達の補佐をさせると言ってたな。」
「ア、アハハ……特にレン教官は、もし本当に”生徒会”ができたら、『都合のいい使い走りができるわね』とも言っていましたよ。」
リィンとセレーネの話を聞いたユウナ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「……さすがにそれは抵抗がありますね。」
「ていうか、あの博士といい、ランドロス教官といい、この分校は無茶苦茶な教官が多すぎよ……!」
「実質、強制ですか……明日中に決めろという事ですね。」
我に返ったアルティナとユウナはそれぞれ反論し、クルトは疲れた表情で呟いた。
「ああ、今日の放課後からでもさっそく検討してみるといい。教官陣も相談
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