第一章 再会〜第二の白亜〜 第6話
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にアルティナ、中位魔術―――それも超広範囲に効果がある攻撃魔術をお願い。ただし、魔術を放つ場所は効果範囲をちゃんと考えて放ってね。」
「了解しました。――――闇に包まれよ――――ティルワンの闇界!!」
ユウナに続くようにアルティナはグラウンドのほぼ全てを漆黒の闇で覆う魔術を発動し、その様子を見ていた生徒達は再び驚きの声をあげたり、興味ありげな様子で術者であるアルティナを見つめたりしていた。
「今のが中位魔術よ。魔術の場合、中位になると超広範囲―――”自身が認識している戦場全体”に効果がある魔術もあるわ。この点がアーツと異なる点だから、注意しておいてね。で、最後に上位魔術はレンが実演してあげるわ。―――――狭間の雷よ、炸裂し、我が仇名す敵を灰燼と化せ――――二つ回廊の轟雷!!」
そして最後にレンが魔術を発動すると雷撃が混じり、周囲が震える程の轟音を立て、更に地揺れを起こす程の爆発が何度も起こり、魔術が終わると生徒達の大半は口をパクパクさせたり、表情を引き攣らせたりしていた。
「今のが上位魔術よ。上位魔術―――特に攻撃系魔術の大半は見た目も派手で、広範囲かつ高威力よ。ただし、上位魔術になってくると”魔術の適性が高い事”――――みんなにわかりやすく説明すれば魔導杖並びにその系統の武装に適性のある人達、もしくは戦術オーブメントの連結が最低でも5連結以上ある人達になる為習得できる人達も限られてくるから、覚えておいてね。で、最上位魔術だけど……最上位魔術の使い手は上位魔術の使い手よりも更に絞られる事になる上、どれも威力や範囲も余りにも凄まじいから実演は省かせてもらうわ。第一もし、最上位魔術をこんな所で放っちゃったら、できたばかりのグラウンドに大きな穴がいくつもできて、後片付けが大変になっちゃうしね♪」
「この状況で最上位魔術を発動した場合、下手をすればいくつかの穴ができるどころか、”このグラウンド自体が巨大な穴と化する”可能性もありえると思うのですが。」
「ア、アハハ………」
レンは上位魔術の実演と説明をした後に最上位魔術の事や実演を行わない理由等を説明した後小悪魔な笑みを浮かべ、レンの説明を聞いた生徒達全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中最上位魔術を実際に見た事があるアルティナはジト目で指摘し、アルティナ同様最上位魔術を実際に見た事が何度もあるティータはアルティナの言っている事も強ち間違っていない事に気づいていた為冷や汗をかいて苦笑し、他の生徒達はアルティナの指摘に再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「あの……ちなみにレン教官はその、”最上位魔術”を使う事ができるのですか……?」
「いえ、レンも”最上位魔術”はまだ習得できていないわ。で
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