第一章
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そしてさらにだった。そこから。
「モンゴルが入ったから」
「そこでまた混血したね」
「文化的にもね。清代にもね」
袁は中国最後の王朝について自分から言及した。
「それでできていったのが今の漢民族だよ」
「だから言うけれど」
「混血して民族の坩堝になっているっていうんだね」
「うん、漢民族もそうだし漢民族が一番多い中国人もね」
「否定しないよ。事実だし悪いことじゃないしね」
袁は淡々とさえしてオークリッドに返す。今二人はその日本の居酒屋でサークル仲間達と共に飲んで食べながら話をしているのだ。
その中でそれぞれビールを飲み和食のつまみを食べながら言うのだ。
「確かに中国は色々な民族、文化が存在しているよ」
「そう、それが中国だね」
「けれどそれは君の国も同じだね」
袁は反撃ではないがこうアメリカ人であるオークリッドに返した。
「アメリカもね」
「そうだね。我が国もね」
オークリッドは自分の国を背負う様にして述べた。
「実際にね」
「多くの人種で構成されているね」
「移民の国だよ。ヨーロッパだけじゃない」
彼の様な、というのだ。
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