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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十七話 八神家ののどかな一日
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 増築は俺の手によるものなのでかかったのは増築のための材料費のみ。

 その後に増築した部分には霊脈からくみ上げた魔力が行かないように魔法陣を少し変えた。
 もっとも水に関しては水道管をあたるとお金がかかるので貯水用のポリタンクを買い、それを使用している。
 
 これだけ聞けばわざわざ鍛練用の剣を鍛えるためにそこまでするかと思われるだろうが、実は元々増築予定があったのだ。
 魔力の籠っていない刃物やアクセサリーを売る話が忍さんからあり、そのための準備が少し早まっただけだったりする。

「これがシグナムので、こっちがザフィーラのだ。
 特にザフィーラは着けて違和感や動かしにくかったら言ってくれ」

 というわけで話しは戻り、シグナム用の剣とザフィーラ用の籠手と試しに作ってみた足につける装甲である。

 シグナムの鍛練用の剣はレヴァンティンの形と大きさを参考に鍛えたものであり、鍔の所にある機械部分を除けばほとんど同じである。

 ザフィーラの籠手は手の指から手の甲、さらに腕まで覆う籠手というよりは籠手と手甲が一体になったようなものである。
 足の装甲は軍用のブーツに装甲を装着し脛の半ば辺りまで装甲があるようにしているものである。
 指の長さや関節の位置、足のサイズもちゃんと測っているので大丈夫だとは思うが

 それに頷き、鞘から剣を抜き構えるシグナムと狼の姿から人の姿になり籠手と足の装甲をつけ、拳を握ったり手首や足首の動きに支障がないか確認するザフィーラ。
 
「ほう。これは」
「ああ、大したものだな」

 二人が満足したように頷く。

「剣を鍛つとは聞いていたがこれほどとはな」
「それはなによりだ。
 ザフィーラも問題ないか?」
「ああ、このまま始められるぐらいだ」

 二人の評価に安堵する。
 特にザフィーラの評価。
 剣ならまだしも今回のように手足に装着する様な物はあまり作った経験がない。

 基本的に鍛えていたのは剣ばかりだし、依頼などで作った事はあるがやはり経験が剣に比べると不足しているのだから少し不安だったのだが、大丈夫そうで何よりだ。

「それにしたってな」
「ん、どうかしたか? ヴィータ」
「いやさ……士郎って器用だよな」
「まったくやな」
「ですね〜」

 ヴィータのなんとも表現がし難い表情でつぶやいた言葉にはやてとシャマルがしみじみと頷く。
 まあ、三人の言いたい事はよくわかる。
 普通小学生が剣など鍛えたりはしないだろう。
 こちらも反論できないので肩をすくめる。

 でシグナムはというと

「ならさっそく鍛錬を」

 今にも斬りかかってきそうな勢いでこちらを見ている。
 だが残念ながら

「シグナム、さすがにここじゃ」
「そやな
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