ターン85 鉄砲水と変幻の銀河
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清明 LP1600 手札:1
モンスター:???(フロスト)
怒炎壊獣ドゴラン(攻)
ツーヘッド・シャーク(攻)
魔法・罠:なし
場:KYOUTOUウォーターフロント(5)
葵 LP800 手札:0
モンスター:銀河眼の光子竜(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
「僕のターン。ウォーターフロントで多次元壊獣ラディアンを持ってきて、銀河眼の光子竜をリリースして特殊召喚。このまま攻撃してもいいけど……まずドゴランの効果発動、覆滅!消し飛べ!」
多次元壊獣ラディアン 攻2800
息を整えたドゴランが再び炎を活性化させ、破壊の爆炎がフィールドをひと舐めする。
「あれ?意外とあっさり?」
「無論トラップ発動、リビングデッドの呼び声!たとえ刀折れ矢尽きようと、私に戦う意志ある限り!銀河眼の光子竜は、何度でも蘇ります!」
なるほど。破壊を防ぐのではなく、破壊即蘇生か。ドゴランはこのターン攻撃できない、だから攻撃できないだろうと言いたいのだろう。
銀河眼の光子竜 攻3000
だけど葵ちゃんには、1つ見落としていることがある。一体葵ちゃんと銀河眼の光子竜の間に過去に何があったのか、どんな歴史がその信頼の間に刻まれているのか、それは僕にはわからない。だけど、それを言うなら僕だって同じだ。ずっとずっと、最高の相棒が。葵ちゃんの象徴が銀河眼であるのと同じように、僕にもずっと戦ってきた切り札が、この手の中にはすでにいる。
「ドゴラン1体をリリースして、アドバンス召喚!さあ行くよ、霧の王!」
再び全力の1発を放ち動けなくなったドゴランを霧の渦が足元から包み込み、その全身を濃密な白の中に隠していく。必然的に巨大になった渦はそのまま中のドゴランの質量を無視したかのようにみるみる圧縮されて人型サイズにまで縮み、その流れを断ち切るようにして1人の全身鎧を着こんだ魔法剣士が中央からドゴランと入れ替わりに登場する。
「それ、引きましたか……」
さすがの葵ちゃんもこれ以上の回避手段はなく、若干その表情がこわばる。刀折れ矢尽きようと、何度でも蘇る……なるほど、その言葉に嘘はないだろう。だがそれも、葵ちゃん本人に戦う力が残されている限りのことだ。
「霧の王の攻撃力は、リリースしたモンスターの元々の数値の合計。今回は1体だけだから、ドゴランの攻撃力が丸々コピーされて3000!」
霧の王 攻3000
「じゃあ葵ちゃん、これで終わらせるよ!バトル、霧の王で攻撃!」
「先輩、ゴーストリック・フロストもツーヘッド・シャークもいるのにあえてリリースを1体にして銀河眼と攻撃力を並べてきたのが最高に厭らしいですね。そんなの、銀河忍法で逃げの一手なんて私のプライドが
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