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虚空の魔導師
第1話 未知なる世界
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わり、俺の首に掛かった。
同時に俺の服装もパイロットスーツから、リョウト・ヒカワの着ていた様なラフな服装へと変る。

自分の服装まで変ったのには少し驚いたが、目立つよりは良いかと納得した。

「これならば問題ないな。」



・・ん?あれは?
視界の端に人影を捉え、俺は視線をそちらに向けた。
















(はやてサイド)

あかん、すっかり遅くなってしもうたな〜。
あそこの図書館遅うまで開いとるから、ついつい長居してまうからなぁ〜。

早う帰って夕飯の支度せんと。

ガタン!
「キャア!」
帰り道を急いどったら、空き缶で躓いてしもうた。

「早く起き上がらんと・・」

ギャリリリリリッリリリ!!

「な、なんや!?」
横倒しになった私の前に、物凄いスピードで自動車が突っ込んで来たんや。

・・・正直、その時私は死ぬんや・・と思うた。

けど、ぶつかる感触がいつまでも来んかったから、私は恐る恐る目を開けた。
そしたら、銀色の髪の男の子に抱えられとった。

それがお姫様抱っこやと気付いたら、急に恥ずかしくなって、
ちょっと勿体ない気がしたけど座れる所に降ろしてもろうた(車椅子は車に轢かれて壊れてしもうた)。

「助けてくれてありがとな。」

「気にするな。偶然居合わせただけだからな。」

「っ!?血が出とるやん!」

よく見たら、男の子の額から血が出ていた。
「ん?これか?大して深くないから気にするな。お前が怪我をするよりはマシだ。」

「あかん!バイ菌が入ったらどうするんや!」
早く治療せなあかん!

「家で治療させてな。」

「いや・・しかし・・・」

「治・療・さ・せ・て・な!」
私が誠心誠意説得したら、男の子は何とか頷いてくれた。
ちょっと、戸惑っているような気がするけど。

「で、お前は・・」

「はやてや!私の名前は八神はやて!いつまでもお前言わんといてな!」
命の恩人に他人行儀にされるのは、ちょっと落ち着かんしな。

男の子は少し考える仕草をした後、
「そうか、俺はクォヴレー・ゴードンだ。よろしくな。・・・で、はやてはどうやって家まで帰るつもりだ?」
彼はため息をつきながら、私に聞いてきた。

「あ・・・」
忘れとった。私の車椅子は壊れたんやった・・どないしよ・・・・

「その分じゃ忘れていたんだろう・・」

私は、顔が真っ赤になっていくのを自覚した。
私がウンウンと唸っている間に、何時の間にかクォヴレーさんがまた私をお姫様抱っこしてきた。

「え・・・?・・・・あ、あかん!恥ずかしい!降ろして〜!!」

「はやての家までの辛抱だ。治療してくれる
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