暁 〜小説投稿サイト〜
虚空の魔導師
第1話 未知なる世界
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
前にアストラナガンの姿を確認し、とっさに迎撃体制を取ろうとしたものの、体が全く動かない事に気付いた。

『クォヴレー。俺が誰だか解るか?解るなら頭で念じろ。』

っ!?
『その声は・・・イングラム・プリスケン!?何故お前がココ(・・)に居る!?』

『それには色々と事情があるが・・・それは、後で説明するとしよう。まずは、目の前のアストラナガンと合体しろ。』

『合体だと?・・どういう事だ?』

『その辺りも後で説明してやる。とにかく、今は自分の相棒をイメージすれば良い。』

『・・・分かった。』

『・・やけに素直に従うな。』

『この状況で、お前が俺を騙すメリットがないと判断しただけだ。』
俺は直ぐ様、自分の相棒の姿を脳内でイメージした。

その瞬間、互いの全身が赤く発光し、一つの塊となった。
光が収まると、己の全身がサイズこそ人間サイズであるものの、
相棒である“ディス・アストラナガン”の姿と寸分違わぬになっているのを認識した。

「貴方の持っているジュエルシードを渡して!」

漸く光が収まった時、今更だが金髪をツインテールにした少女が、自分の眼前に浮いているのに気が付いた。

『・・・・イングラム、どういう事態なのかを説明しろ!』
現段階では、解らない事が多過ぎる!

『どうやら、この世界は魔法という技術が存在するらしい。』

むっ!?
会話の途中で、突如光の輪に全身を拘束された。
どうやら反応のない俺に、業を煮やしたらしい。

『イングラム、この拘束はどうすれば解ける?』

『このバインドという魔法は、より強力な魔力によりその術式が崩壊する。』

『つまりは・・力付くで破れということか?』

『そういう事だ。説明していなかったが、お前のディス・アストラナガンは現在、異次元空間に待機している。
 この世界では、あれは異質過ぎるからな。何かあった際の最後の切り札として、隠匿しておいた方が良いだろう。』

この世界の状況が分からない以上、その方が無難か。

『直接ディス・レヴからエネルギーを引き出すようにイメージしろ。後は俺がサポートしてやる。』

「・・・応えろ、ディス・レヴよ!」
俺は言われるままにイメージし、
その瞬間から、自身の体内で膨大なエネルギーが循環するのを感じた。


パキィィイン!
たいした力を入れるまでもなく、拘束の魔法は呆気なく砕けた。

「そんなっ!?」
拘束の魔法に相当の自信があったのだろうか、金髪の少女と赤髪の女はあからさまに動揺している。
しかし、直ぐに連携を組んで俺達に襲い掛かって来た。

「ビームサイズか?」
同じ様な形態の接近戦用武装とは、偶然だな。

《今の状態でも、武装も能力もオリジナル
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ