第15話:領内改革!(その2−1)
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「他に聞かれてはまずい事があったのか?解った。移動しよう。」
父上の執務室に移動します。母上も入って貰って、しっかりと鍵を掛けてから父上にお願いします。
「父上、サイレントを掛けて下さい。」
父上も母上も少し驚いたようですが、すぐにサイレントを掛けてくれました。
「これでもう大丈夫だ。こんなに用心しなくてはならないような事があったのか?」
「はい、父上。まず、これをお受け取り下さい。」
そう言ってお土産を渡します。
「これは酒か?見た事のないラベルと文字だが、これがそんなに大変な物なのか?」
「はい。これはエルフの友人に貰ったお酒です。」
「なに?エルフだと?エルフに会ったというのか?」
母上も蒼白になっています。やっぱりエルフは恐怖の対象なんですね。
「調査の目的地で偶然出会いました。その時の状況はこのような物です。」
………かくかくしかじか………。
アルメリアさんにあった時の状況を詳しく説明しました。
「そして、翌日エルフの集落に連れて行って貰ったのです。」
………かくかくしかじか………。
「と言う訳で、エルフの代表から自由に集落に出入りする許可を頂けました。」
「何というか、とんでもない話だな。間違えてもロマリアなどに知られる訳にはいかないぞ。」
「そうです。でも今回持って帰りましたお土産は、全てエルフの村にて頂いた物です。魚の干物や干し肉にドライフルーツなど、ハルケギニアではほとんど見る事のない食材ばかりです。それに真っ白な砂糖。どれも我が領で独占して通商することができればどれだけの利益を上げる事が出来るか、測り知る事が出来ません。」
「確かに、そうなるだろう。しかし、他人に入手経路が解らないように通商が出来るのか?」
「実際に通商を行うには、まだまだ準備が必要だと思います。しかし、『ヴァルファーレ』のように高空を高速で移動できるような手段は、今のゲルマニアどころかハルケギニア中を探しても見つからないでしょう。そうなれば尾行して入手先を見つけることは不可能ですし、詳しいことは私達家族だけの秘密にしておけば家臣達から漏れることもありません。ましてや、エルフから漏れることなどあり得ないのですから大丈夫でしょう。」
原作ではガリアの狂王がエルフのビダーシャルを使っていましたが、まだ当分出てこないでしょうし、それまでにエルフとの付き合いを強固にしておけば悪いことにはならないでしょう。
「それから、この度の調査で改革に必要な資源の確保の目処が付きました。」
………かくかくしかじか………。
「これで『保険衛生局』の立ち上げが出来ます。資源の方もいつでも取りに行ける許可を貰っていますから、何も問題あ
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