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虚空の魔導師
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(クォヴレーサイド)


―――超越時空間内―――


次で幾つの世界を廻った事になるか・・・


彼らは・・・

彼らは元気にしているだろうか?


幾多の世界を渡っても、幾多の戦場を駆け抜けても・・・ふと思い出すのは、やはり彼らの事だった。


大喰らいのアラド、怒りん坊で心配性のゼオラ、

そして・・・騒がしくも頼もしい、その他の多くの戦友達。



ピーッピーッピーッ

っ!エマ−ジェンシーコールだと!?

俺は相棒の発する警告音に、思考を戦闘用へと切り替えた。



「くっ!10000メートル級の次元震だと!?」

次元跳躍中にか!ありえん!


・・まずい!このままではアストラナガンが、離脱不可能領域に引きずり込まれてしまう!


ガクンッ

「グッ・・・まずい・・このまま気を失ってしまっては・・・」

余りの負荷に体が耐え切れず、俺は自身の意識が遠退くのを自覚した。



『・・・助け・・・て・・・・・・』


俺は何処からか聞こえてきた、幼い声を耳にしながら・・・・

急激に意識が薄れるのを抑える事が出来ず、気を失ってしまった・・・・


















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