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提督はBarにいる・外伝
空母艦娘達と怪談話編
空母艦娘達と怪談話編・始まり
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ない」

 俺が尋ねると、思わぬ返答が返ってきてずっこけそうになる。

「脳筋かいっ!」

「……頭に来ました」

 瑞鶴にからかわれ、立ち上がって部屋を出ていこうとする加賀。しかし、何かで思い止まったのか座り直してしまった。

「どしたの?出ていくなら今の内だよ加賀さん」

「べ、別に怖くなんか……」

「なら、独りで寝れば良いじゃねぇか。えぇ?」

 提督は見抜いていた。今談話室を出ていって自室に戻れば、独りで寝るしかない。それが心細くて加賀を躊躇させたのだ、と。

「怪談話、聞きたいわ」

「あっそ、なら始めようぜ?」

 シレッと始めようとする提督の隣で、プルプルと震える加賀。

「加賀さんが掌で転がされてる……!」

「流石は私達の旦那様、ってトコだね」

「プルプルしてる加賀さん可愛い」

 口々にそう感想を述べる加賀以外の参加メンバー。加賀はそれを聞いて、恥ずかしさからか赤面して一層プルプルし始める。

「さて、バイブレータになった加賀は放っといて始めるか。誰から話す?」

「あ、じゃあ私から」

 そう言って赤城が挙手。他に立候補も居なかったので、赤城がそのまま語り出したーー……




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