ペルソナ3
1920話
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いう事で俺達は教室に戻る。
すると教室の中では既にテストの結果を見て戻ってきた者もおり、俺を見るとおめでとうといった風に声を掛けてくる者も何人かいた。
「ん?」
そうして会話をしていると、ふと携帯に着信の音が。
メールか? と思って見ると、桐条からのメール。
そこに書かれていたのは、『ブリリアント』の一言。
……何を言いたいのか、さっぱり分からない……訳ではない。
このタイミングでこのようなメールが来たという事は、恐らく俺の順位を何らかの手段で桐条が知ったのだろう。
まぁ、桐条は生徒会長なんだし、それを思えばそこまで不思議な事でもないと思う。
取り合えず簡単に感謝の言葉だけを送っておく。
一応一緒に勉強会をした者として、桐条にも色々と思うところがあったのだろう。
「どうしたんだ、アルマー」
俺の様子を見ていた友近が、そう声を掛けてくる。
もしかして、俺が桐条からメールを貰ったのを本能で嗅ぎつけたとか?
普通なら考えられない事だったが、これが友近なら有り得ると思っても不思議ではない。
……叶との仲も、本人曰く結構順調に進んでいるらしいけど、それはそれ。これはこれってところか。
「いや、何でもない」
取りあえず、そう誤魔化しておく。
でないと、色々と面倒な事になりかねないし。
「ふーん。そうなのか? ……まぁ、いいけど」
そう言うと、俺から視線を逸らす。
さて、何とか誤魔化したし……後は……
そう思っていると、有里が教室に入ってくる。
さっき俺達から離れていった時と同様……いや、それよりも更に不機嫌になっている。
本当に、どうしたのやら。
そう疑問に思わないでもないも、今ここで何か声を掛けても、間違いなく何があったのかといった事を言ってきたりはしない筈だ。
であれば、有里が声を掛けてきた時、すぐに反応出来るようにしておいた方がいい。
そう思いつつ、俺は戻ってきた有里に声を掛けるのだった。
「イオ、ガル!」
ゆかりの言葉に、召喚されたイオは炎と氷のバランサーに対してガルを放つ。
このシャドウは、アギとブフ、それとマハアギとマハブブを使ってくる厄介な敵だったが、俺達にしてみれば容易い相手でしかない。
何故なら、こいつの弱点は風。
イオの放ったガルにより、三匹の炎と氷のバランサーはその場に倒れ込む。
そして、俺達がそのような絶好の好機を見逃す筈がない。
荒垣の召喚したカストールが、ゆかりの弓とイオの攻撃が、あっさりと炎と氷のバランサーを倒していく。
現在俺達がいるのは、タルタロスの28階。
テストも終わったし、成績も張り出されたという事で、ようやくタルタロスの攻略を再開したのだ。
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