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転生とらぶる
ペルソナ3
1920話
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 張り出されている名前の中でも最初に書かれているのは、アクセル・アルマーという俺の名前。
 ……他の面子が漢字の名前なのに、俺だけがカタカナで書かれているというのは、どうなんだろうな。
 最初に俺の名前が載っているだけに、余計に目立つ。
 まぁ、だからといって、俺の名前を無理矢理漢字にするというのも、それはそれで目立つと思うんだが。
 アクセル……阿久瀬流・有真、とか。……微妙だな。止めておこう、うん。

「うわ、本当にアクセルが1位だ。すげぇ……頭がいいとは思ってたけど」

 順平の驚きの声。

「ちなみに、12位を見てみろ」

 順平を含めて他の面子からの視線に耐えられず、そう告げる。
 そんな俺の言葉に従い、他の面々は12位の場所に視線を向ける。
 そこに書かれていたのは、有里湊という名前。

「ああ、12位だったんだ。結構頑張ったかな」

 淡々と、特に嬉しいといった様子もなく、有里が呟く。
 個人的には有里はもう少し成績がよく……10位までには入るかと思っていたんだが。
 いや、それでも12位ってのは十分凄いんだけどな。
 本人はいつものようにどこか気怠そうな雰囲気をしているだけだが。

「で、後はずーっと下っていって……あ、ゆかりの名前発見」

 張り出された紙をずっと下っていくと、35位にゆかりの名前を発見する。
 200人近い学生の中で35位だから、成績としては間違いなく優秀だろう。
 だが、ゆかり本人はそんな成績を見ても微妙な表情を浮かべていた。

「アクセルと有里君の成績を見た後だと、正直いまいちだよね」
「そうか? 35位ってのは、十分に優秀な成績だと思うが」
「……一応、ありがとうってお礼は言っておくわね」

 そう言葉を交わし、再び張り出された名前に目を通していくが、この面子の中で名前が載っているのはゆかりが最後だった。

「えー、俺ッチの名前は載ってないのかよ」
「あのね、本当に名前が載りたいんなら、普段からもっとしっかりと勉強しなさいよね。テスト前に急いで勉強して、それで成績優秀者になりたいってのは、図々しいわよ」
「うわ、ゆかりッチ、厳しい……ただでさえ、剣道部の練習で筋肉痛なのに」

 いや、それは今のゆかりの言葉に関係あるか?
 そう思わないでもなかったが、実際今日の順平の動きは微妙に鈍い。
 一昨日の土曜日から始まった剣道部の練習で、それだけしごかれたのだろう。
 一応ランニングとかはしていたって話だが、それでも足りなかったらしい。
 まぁ、自主的なランニングと本格的な剣道部の部活ともなれば、色々と違うところがあって当然だろう。
 ましてや、月光館学園の剣道部はそれなり強豪として有名だ。
 剣道の素人が、2年になってから入部すると
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