第七章 C.D.の計略
蜘蛛の襲撃
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・・・と項垂れながら、どう帰ろうかと思案する真司。
ゴソゴソとポケットを漁り、出てきたのは328円しか入っていない財布と、バイクのキー。
そして、ライダーデッキ。
真司はどうしようか少し考えた末、ライダーデッキをジーっと見つめて―――――
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「よっしゃぁ!!」
数秒後、城戸真司―――仮面ライダー龍騎は、ライドシューターでミラーワールド内を走っていた。
ミラーワールド内は基本的に無人だ。
そして、契約済みのライダーならばどの鏡面からも出入りが自由。
と、すれば、制限速度も何もないここだ。
マシンを飛ばして、急いで帰らねばならない。
今日の日付が変わるまで、後2時間を切った。
紫のカラスの記事を、今日中に上げねば編集長に殺される。
更に加えて、ミラーワールド内に居られるのはライダーとはいえ9分55秒しかない。
気になることはあるが、今はこちらを急がねば。
だが、これはこれで気持ちがいい。
反転しているとはいえ、現実世界と変わらないこの道路を思い切り飛ばせるのは気分がいい。
しかし、基本的に無人というのはあくまでも基本的。
それも無「人」であっても居る者は居るわけで
「ギィィィイイ!!」
レイヨウ型のミラーモンスターの大群が、道路わきから飛び出してライドシューターの前に躍り出てきた。
それに驚き、とっさにハンドルを切った龍騎のライドシューターが、真横になってモンスターの群れに突っ込んだ。
十数体のモンスターが吹き飛び、ライドシューターを中心に一メートルほど距離をとるモンスター共。
だが周囲を完全に取り囲まれてしまい、このままでは袋叩きだ。
と、プシュウという音と共に、ライドシューターのハッチが開く。
瞬間、モンスター共が身構え、中のものが姿を現した瞬間に襲い掛かろうと頭部の角をひけらかすようにブルブルと震わせた。
そして
《strike vent》
ゴッ―――ォオオオッ!!
「ギィイ!?」
その隙間から、紅蓮の炎が噴き出した。
バシュウ!とそこから一気に展開したハッチから、龍騎が右手に構えたドラグクローからの炎が周囲のモンスターを焼き払っていったのだ。
その猛烈な烈火に、モンスターは次々に爆発。
それを逃れた後方のモンスターが、前列を飛び越えて襲い掛かるも、いつの間にか呼び出されたのかドラグレッダーが噛み付いてその体を爆散させる。
モンスターが爆散した跡には、無数のエネルギーが浮かびそれをドラグレッダーが喰っていく。
フゥッ、と一息つく龍騎だが、時
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