第七章 C.D.の計略
蜘蛛のライダー
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なったのは二名。
ミラーモンスターに食われたか、消滅したかはわからない。
だがもし、あの事件の時研究室の前を通っていたとしたら・・・・廊下にも鏡はある。
部屋の中にいたから気づかなかっただけで、こいつももしかしたら・・・・
だがそれだとおかしい。
ミラーモンスターに食われても、結果はただの失踪だ。
こんな最初からいなかったのように、存在がごっそり消えることなどありえない。
そもそも、あの事件そのものがなかったことになっているのだ。この男は、今でも生きているはず。
残っているのは、幽霊棟となったこの建物だけ。
そのほかのことは・・・・・
キィン―――――
「う・・・・!?」
「おい、蓮!!」
キィィン―――――
「この・・・耳鳴りは・・・・」
「またモンスターかよ!!」
「違う・・・これはッ」
キィン――――戦え――――
「ッ!!」
「な!?今戦えって!?」
「考えている暇はない!!」
バッ!!
「変身!!」
ライダーデッキを取出し、即座に変身するナイト。
剣を構え、ガラスに映る鏡面へと飛び込んでいこうとするが。
『いいぞ。これでいい』
ビュッ、ビダッ!!
「なに!?うぉっ!?」
そのガラスの中から飛び出してきた白い糸が、ナイトの胸にへばりついて彼をミラーワールドに引き込んだ。
それを見ていた真司も、ようやく状況に頭が追いつき龍騎へと変身。
蓮の後を追って、ミラーワールドへと突入した。
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「蓮!!」
「バカ来るな!!」
飛び込んでいった龍騎が見たのは、すでに空中へと舞い上がりモンスターを相手に戦うナイトの姿だった。
襲い掛かっていたモンスターは、彼にとって実に見覚えのあるもの。
蜘蛛型モンスター・ディスパイダー。体色は異なるが、人型の上半身が生えているところを見るに、リ・ボーンか。
群青色の体躯に黒いストライプの入ったその個体が、空中のナイトに向かって糸を吐き掛けて捕食しようと襲い掛かっていたのである。
「待ってろ!!」
《strike vent》
カードを引き抜き、バイザーに装填する。
取り出したのは、ストライクベント。
ドラグレッダーの頭部を模した手甲・ドラグクローを構え、炎を吐き出しその糸を焼き払う龍騎。
その隙に、ナイトが一瞬でファイナルベントを発動させる。
このモンスターは何度も戦っている。
今更倒すのに苦戦はない。
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