第七章 C.D.の計略
蜘蛛のライダー
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ンッ!!
ミラーワールド。
その反転した世界の大空で、無数の爆発が周囲を赤く染めていた。
飛行型ミラーモンスター総数5体。
それらを屠り、仮面ライダーナイトがマントをはためかせて地上へと着地した。
変身者・秋山蓮は、この状況を真司程軽く考えてはいなかった。
何せ、彼はあのライダーバトルの正当なる勝者だ。
彼の願いでライダーバトルそのものがなくなり、それに付随する失われた命などがよみがえった。
それから少ししてからの騒動でまたミラーワールドは戻ってしまったが、全盛期に比べると生ぬるい。
しかし、今のこの状況は
(まるでライダーバトルのあったころと同じ・・・まさか、また戦いが始まるのか?)
鏡面から出ようと足を踏み入れるナイト。
そのナイトを、ビルの壁にへばりついて見つめるライダーがいることに気付かず。
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喫茶店「花鶏」
真司、蓮の二人が行きつけにしている、コーヒーの出ない紅茶専門の喫茶店だ。
無論、この二人が飲むのはコーヒーなので、勝手知ったる我が家のように動いて勝手にコーヒーをいれてしまっている現状だ。
「この店はいまだに紅茶しか出さないのか」
「まあいーじゃん。こうやって自分で入れてんだし」
「金はしっかりとられているんだがな」
カチャ、と口に運んだティーカップを受け皿に置き、蓮がさっそく話題を振る。
無論、ミラーワールドのことだ。
「どうおもう?」
「さあ・・・・俺にはわかんねー」
「だろうな」
「即答でそう返してくるのやめてくんない?」
「事実だろう」
「うぐ」
グサリと刺さる蓮の一言。
まあいいと一置きして、蓮が勘定を置いてその場から立ち上がる。
「おい?」
「神崎の研究所に向かう。今日はそれをお前に伝えておこうと思ってな」
「は?一緒に行くとかじゃねーの?」
「頭を使うのはお前苦手だろうが。万が一にも俺に何かがあったとき、行き先を知っている人間がいた方がいいと思っただけだ」
「・・・あー、あー、そうですかい」
呆れ半分、拗ね半分といった感じで言い放ち、真司もそれについていくように立ち上がる。
外に出て、並んでいるバイクにまたがり同じ方向を向けてエンジンを回した。
「・・・・・おい」
「勝手についてく。俺だってなァ、やるときはやるってとこ見せてやる!!」
「・・・・勝手にしろ」
そう言って、バイクを走らせる蓮。
その後を、明らかに出力が下であろう愛車のバイ
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