第七章 C.D.の計略
強烈な一撃
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いた。
と、それにわずわらしくなったのか、ドラゴンワームがついに腕をタワーから放した。
ばさり、と広げられた皮のような翼が、空を掴んでその巨体を空へと引っ張りあげていく。
それを見て、カブトがガタックにアイコンタクトを飛ばしてさらに飛翔していく。
その二人を追って、ドラゴンワームも空へと飛ぶ。
二人と一体の周囲を、切っていく風に乗って雨の流れが形成されていく。
対して、地上に立つ閃光の戦士はというと
「オラオラオラぁ!!ちまちま逃げんじゃねーよ!!」
「ちっ、この・・・・くらえ!!」
「ガッ!?」
ドラゴンワームがタワーから離れたのを見て、再び頂点に手をかけて立つスクエア。
再びオルフェノク化エネルギーをばら撒こうとするが、そのためのエネルギーにはチャージの時間がない。
しかし、いまだにラインは生きている。
そして、こともあろうにこのライダーは――――それを、自らの固有武装としてファイズへと向けたのだ。
ギギギギ・・・・とこうべを垂れて曲がっていく東京タワー。
それを見たファイズが、その先端が向けられて、その先端から稲妻のような光線が放たれることは、容易に予想がついていた。
バチィ、バチィ!!!と、地上を打っていく稲妻の光線。
その中を、ブラスターフォームのファイズが疾走していく。
だがついに先に稲妻が回り込み、足を止めたファイズへと向かっていって、爆煙にその姿が消えたところで
「ぶはぁっ!!」
「あっぶねぇ!!」
ヴァルクヴェインに乗った翼刀が、ファイズを掴んで煙の中から飛び出してきた。
そして、着地するところで再び剣をコンクリートに突き立てる翼刀。
そこから刃を射出し、反動で一気に上空へと飛び出していく。
その翼刀とファイズに向けて、タワービームを放つスクエア。
対して、ファイズは組まれた翼刀の手を踏み台にして跳躍。
背中のブースターを起動させて、空中へとそれを回避していった。
そのビームを翼刀が受けとめるのを眼下に見ながら、ファイズがブラスターの刃を展開させて、ブレイカーモードへと変形させる。
そしてその刃を振るいながら、一気にブースターの出力を最大にして、突っ込んでいって斬り裂こうと構えていった。
それに対応しようと見上げるスクエア。
だが、ビームに耐えていた翼刀が「今が好機」としてビームを押し返した。
ヴァルクヴェインによって留められていたエネルギーが逆流し、ビームが巻き戻しのようにタワーへと押し戻されていく。
そしてバチィ!!とそれが接触し、その振動がスクエアまで伝わってきた。
その揺れに見上げていたスクエアは完全に虚を突か
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