第七章 C.D.の計略
暴君の城塞
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人。
だが、すでに間に合わないのか。
タワーを覆うフォトンストリームは最高の輝きを灯し、タワーの先端からは銀の光子がばらまかれ始めている。
「ガッ・・・」
「ぅぐ・・・くる・・・し・・・・」
「げほっ!!ガは・・・」
街中で、次々に被害が広がっていく。
まだ完全に変異が始まっているわけではないが、時間の問題だ。
おそらく、この被害は東京中に広がっている。
もしかしたら、電波に乗ってさらに広がり、この世界全体にまで―――――!!!
「よせぇえええええ!!!」
それをみて、鉄骨を駆けだす翼刀。
振るわれたヴァルクヴェインの無数の刃が、一騎にスクエアへと飛来する。
だが、距離がありすぎだ。
スクエアのもとに到達することには、それは銀のフォトンストリームに阻まれる程度の威力しかない。
翼刀とファイズの額に、冷や汗が流れる。
まさか、この男がこれだけのことをしでかすとは。
間違いない。
こいつは、オルフェノクの王としての力を、十分すぎるほど有している――――!!!
その呉木田の脅威のパワー。
そして、スクエアギアの驚異のスペック。
さらに、この男が考えているのかどうかは知らないが、この地形。
一度打ち払われてしまえば、連続攻撃をするには困難だ。
遠距離で攻撃しようにも、この距離では先ほどの刃と同じ結果。
このままでは、被害が広がる。
翼刀が、タワーごと切り倒すかと剣を握って力を込めた。
その後の、倒れるタワーなども大変だが、この際四の五と言ってはいられない!!!
と、その瞬間
――――――ォォオオオオオ!!
「んあ?ぁぁああああんんじゃありゃぁ!?」
ドォオンッッ!!!
どこから飛んできたのか、虹色の砲撃が飛来してきた。
それは東京タワーのてっぺんにいたスクエアを掠めて通り過ぎ、タワーのその部位を抉り取ってそのまま消滅する。
スクエアは直撃こそしなかったが、体勢を崩してその場から展望台の屋根の上まで落下していった。
背中を打ち、息が吐き出され苦しそうに身もだえるスクエア。
瞬間、タワーの輝きが鈍くなり、怪電波の発信は止まった。
何だ!?と、翼刀もファイズも振り返るが、その方向には何もない。
ただ、武道館から煙が上がっているのだけが、遠目に確認できる。
ともかく、今は呉木田の確保だ。
幸か不幸か、このまま放っておけば何をしでかすかわからないほどの評価を得ることができた呉木田は、翼刀とファイズから見て脅威とみられるほどにはなった。
そうして二人が昇っていき、展望台の屋根の上のスクエアを見つけ、起き上がらせて身柄を拘束しようとした
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