第七章 C.D.の計略
理解されない苦悩
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「それはわかる」
「ああ。ただのバカ餓鬼だった」
翼刀の言葉に、うんうんと頷く二人。
だが、それこそがやばいんですと、翼刀が指を上げて指摘する。
「何らかの考えもなく、ただ強大な力を使っていくだけの奴って、ヤバくないすか?」
「あー・・・たしかに」
「んだ?どーいうこった?」
「つまりですね・・・・拳銃を、小学生に持たせて引き金引かれたらヤバいっしょ?」
「おぉ、なるほど」
「ってことで、今このナンバーを元に、いろんなとこで探してもらってます」
聞いた話では、警察が主導となってバイクのナンバーを元に東京中を探してもらっているそうだ。
更には検問も設置し、現在は主な大通りを巧が見て回っている現状である。
「にしても、またライダーっすか」
「ああ。名前も何も付けてないみたいだけどな」
「ふーん。勝手につけたらキレますかね?そいつ」
「多分な。自分でつけるだろ、勝手に」
そんなことを言いながら、身体の調子を最後まで治してもらう海堂。
終わり次第、探しに行こう。
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「うおお。これみたいなのってまだまだいんのなぁー」
一方そのころ。
書店で雑誌を手に立ち読みしているのは、件の青年・呉木田浩司。
手にしているのは、「EARTH」に関する記事の載った本だ。
「EARTH」は様々な力を持つものが所属し、その戦士や局員も様々なので、時折特集を組まれたりもする。
中には「月刊「EARTH」」のような感じで、毎月刊行している雑誌もあるほどだ。
そして彼が今、目を通しているのもそんな雑誌である。
「はぁーん。朝喧嘩したのはカイザっつーのか。んでんで?ほかにはデルタと、ファイズゥ?」
そんなことを言いながら、雑誌を見勝る呉木田。
自分のベルトはスマートブレイン製。
雑誌の中を探して、同じようなライダーを探していたのだ。
とりあえずこいつの名前でもきめねーとな、と考えるも、さっぱり浮かんで気もしない。
彼らはどうやらモチーフになったギリシャ文字から名前をつけているらしい。
(だったら俺はガンマ(Γ)だからァー・・・っとぉ、ガンガル?ガマン?ガンダム?)
うぁー、と考えてが頭を掻く呉木田だが、どうにもしっくりこない。
(っつーかよォー。こいつらのと同じとかダメじゃねェーのかぁ?あんな時代遅れ性能の、正義ぶったヤローと一緒なのは、どォも気に食わねぇぜ)
一緒なのはヤダ、という、なんともガキくさい理由で考えるのを放棄する呉木田。
ヤメダヤメダと
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