暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第139話「少し違う転生者達」
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葉月のいる所まで来た鞍馬。
 葉月を逃がすために攻撃を引き付ける鞍馬だが、避けきれる程の相手じゃなかった。

「っ、その人は…!?どうして、私達を!?」

「こいつは、本来のものではない!どうなっているかは知らないが、敵だ!」

「……!」

 葉月も知っている存在故に、動揺する。
 しかし、その動揺が致命的だった。

「っぁ…!?」

「っ、させんぞ…!」

 鞍馬を無視するように、敵が葉月に迫る。
 咄嗟に、鞍馬は荒っぽいものの霊術で風を起こし、葉月を吹き飛ばす。

「ぅっ…!」

「すまない!……お前の相手は、私だ!」

 荒っぽすぎたためか、吹き飛ばされた先で葉月は気絶してしまう。
 だが、鞍馬はそれに構う暇はない。
 すぐに術を敵に飛ばし、注意を引き付ける。

「(…巻き込む訳にはいかない。勝てるとも限らない。……危険だが、ここは…)」

 そして、思考を巡らせ、実行に移した。
 それは、他の妖が来る危険を顧みず、敵をここから引き離す事だった。
 幸いと言うべきか、敵は鞍馬に集中しており、それを可能にした。
















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