第5章:幽世と魔導師
第139話「少し違う転生者達」
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に、まさか別の世界の住人まで関わって来るとはね…。
マーリンから少しだけ聞いておいて良かったわ。まだ何とか理解できる。
「そちら側は連携を取りたいのよね?主に警察や自衛隊、現地の退魔士と」
「…ああ。警察と自衛隊は知り合いの伝手から事情を伝えられるらしいが、退魔士の方は…な」
「むしろその二つに伝手がある人物がどんなのか気になる所ね」
余程の経歴持ちや、家系じゃないと無理よ。それ。
「けど、あんたが分家とは言え有名な退魔士の家系なら話は早い」
「一応、電話で家には伝えてあるわ。でも、私の発言力は低いの。昔ならともかく、今の土御門家の分家では、私のような存在は異端だから、あまり信じで貰えないわ」
「なんだそりゃ……」
「ただの差別意識よ。私が変に力を持ちすぎて、敬遠されているだけ」
「嫌な部分だけ残っているな」
「まったくよ」
昔は身分とかもあって差別は仕方ない状態だったけど、まさかその悪い部分だけうちの分家が引き継いでいるとは思わなかった。
そっちがそう来るならって事で、私も完全に無視してるけど。
でも、ちゃんと世話をしてくれる召使の人達には悪いわね。
「出来る事なら、本家の方と連絡がしたいけど……場所が京都なのよね」
「京都……そういや、あいつが現地の退魔士と接触してたっけ」
「…あら?」
「多分、連絡の必要はないかもしれん。京都にある門は大門以外は既に閉じてあるから、管理局員が説明を兼ねて協力を申し出に行ってるはずだ」
「それならそこは安心ね」
大門以外は…か。さすがにまだ閉じれていない訳ね。
管理局側にも式姫がいるおかげで、一から説明する必要がないのは助かるわ。
「じゃあ、これからどう行動するかだけど……」
「移動するなら、管理局の転送装置を使うか?船の魔力を使うから、体力的にもちょうどいいが…」
「……そうね。その方がいいわね。でも、今は周辺の妖を倒しているのでしょう?まずそちらから手伝う事にするわ」
「…助かる」
本当に話が分かる相手で良かった。
今まで出会ってきた悪霊と容姿の特徴が似ているけど、中身は全然違うわね。
「とりあえず、鵺の声で来て早とちりした事は水に流すわ。悪路王もあまり気にしていないみたいだし」
「……助かる」
妖だから警戒するのも理解できるしね。
「じゃあ、さっさと街の方に戻るわよ。時間は待ってくれないんだから」
「ああ」
門を一つ閉じたとはいえ、妖はまだまだ残っているからね。
「……あ?どういうことだ?」
「……?(何かしら…?)」
突然独り言のように帝が呟く。
……これは、念話と言う奴かしら?伝心を傍から見
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