第四十二話 妹達の誤解その二十三
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「それ自体がいいことよ」
「いい人達とお会い出来てお話することはですね」
「そうよ、ただ阿波野君もう詰所の人達と馴染みになったのね」
「結構前から行ってましたよ」
「あれっ、そうなの」
「高校入学前から」
「そうだったの」
これは意外でした、というか何か阿波野君は私が思っているよりもおみちに入っています。
「高校からだと思っていたのに」
「子供の頃おぢばがえりに参加したり中学の時に帰ってたり」
「中学の時も」
「天理高校の下見に行ったり」
入学前にというのです。
「そうもしてました」
「ううん、それで詰所にもなのね」
「はい、お邪魔してまして」
「お話もしてたの」
「結構馴染みのつもりです」
こう私ににこにことして言ってきます、実際におぢばにいますと詰所は知り合いの人がいてその人達とお話も出来て憩いの場所にもなります。
「いい場所ですよね、お風呂も借りたり」
「それは図々しいわよ」
泊まっていないならです。
「幾ら何でも」
「前もそう言われましたね」
「そうよ、わざわざボディーソープやシャンプーも置いてるのよね」
「詰所の方に」
「タオルとかは持って行っていて」
「バスタオルと身体を洗うタオルは」
それは持って行っているというのです。
「そうしてます」
「すっかり馴染んで」
「いいことですよね」
「よくないわよ、詰所の人は言わなくてもね」
例えそれでもです。
「私が言うわよ」
「先輩は厳しいですね」
「厳しいんじゃないわよ、常識よ」
心からこう思います。
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