第37話 =過去=
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やはりすさまじいがさすがにこれでボス戦には来てほしくない、俺が集中できない。
「アスナ…本当にこれ、地味なのか?」
「これでも十分地味なほうだよ?うん、大丈夫。似合う似合う!」
「じゃあ目の前のこいつの反応はなんなんだよ!」
おっとキリトが怒りそう…というか怒ってるみたいだ。だが忘れないでほしい、これは自業自得なのだ。断れる勝負を自分で受けて追い詰めたはいいものも負けたんだから。
「ふぅ…ふぅ…面白すぎて涙でてくる…」
「くっ…」
「それにしても………キリトがギルドに入るなんて、なぁ」
「ごめんね…すっかり巻き込んじゃったね…」
「いや、いいきっかけだったさ…ソロ攻略も限界が来てたから…」
キリトはあの事件以来どこかのギルドのメンバーとパーティを組む、ということはあってもギルドに入るということはまったく無かった。恐らく俺やサチ以上に引きずっているのもがあるのだろう…
「ねぇ…キリト君」
俺がそんな思考に耽っているとアスナがさっきの笑い顔をなくし、真顔でキリトに質問をしていた。いきなりギャグ空気からシリアス空気になったのは俺にもわかる。
「教えてほしいな。何でギルドを…人を避けるのか……。ベータテスターだから、ユニークスキル使いってだけじゃないよね。キリト君、優しいもん」
キリトが少し眼を見開いたのがここから見えたが恐らく俺の顔はより驚きに満ちているだろう。確かに俺…俺とサチはシリカ、ユカとともにギルドを作りそのトラウマを俺は、乗り越えようとしたが実はまだ乗り越えていない…まだ俺の心の大きな傷として深く刻まれている。
「……リクヤ…」
「俺の心配はいいって……キリトが話した言って思うなら話なよ…」
俺は人前で自分が悲しい顔をしたくない…涙とか、暗い顔とか…見せたくないんだ…そう思いながら無理にでも笑ってみる。キリトも何かを決めたのか一旦深呼吸をしてから口を開いた。
「………もうずいぶん昔……1年以上前かな。1度だけ、ギルドに入っていた事がある……」
「俺やキリトも入れて7人…凛々の自由よりかは大きいけど…小さいギルドだったな」
「あぁ…名前も傑作だったしな…」
あのときのことを思い出しながら…一瞬俺も入ったとき笑ってしまった名前だ。多分キリトも同じように思い出しているのだろう、少し笑みをこぼしながら傑作な名前のギルド『月夜の黒猫団』の名前を口にした。その名前で和んだのかアスナも小さく微笑んでいた。
リーダーだった両手棍使いのケイタは本当に言いやつだ。恐らくこのオンラインゲーム内でも1人2人いればいいほうの人物だった。今、俺たちと一緒に攻略組に入っていたなら実力はKoBに負けると思うが恐らく発言力やその他の面ではトップギルドに名を馳
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