変異
「リュカ国王バンザーイ!!」
国民の皆が歓喜している。手を取り合って喜んでいる者。涙を流しながら喜んでいる者。そして、フローラさんやデボラさんも。そっか…。僕、世界を救ったんだ。魔王ミルドラースを倒したんだ。改めて自分(たち)が世界を救ったんだということを改めて噛み締めていると横から右手をギュッと握られる。ビアンカだ。僕より2つ年が上で今は僕の妻。僕に向かって優しい笑みを浮かべる。そして、隣では金髪の男の子と女の子が目をキラキラ輝かせている。息子のレックスと娘のタバサだ。僕はこの3人と仲間のモンスターであるゲレゲレ、ピエールと共に魔王ミルドラースを倒した。今は毎日が楽しいし、とても幸せだ。
その夜…
「国王様!国王様!」
大臣が大声を上げながら階段を駆け上がってくる。ビアンカやレックス、タバサも目を覚ます。
「警備隊からの連絡です!国のすぐ近くまで魔物の軍勢が進行してきているとのことでございます!」
「何!?」
嘘だ。そんなはずがない。僕達が魔王ミルドラースを倒したあと、少なくともこの国に魔物が攻めてくることはなかったのに。
「僕はマスタードラゴン様の所に報告に行ってくる。戻ってくるまでみんなで進行を阻止していてくれ。」
みんなは首を縦に振った。それを見て僕は城の外に出た。国は大混乱のようだ。しかし、今は迷ってる暇なんかない。魔物が進行してきた理由を突き止めどうにかしなければ。そうして、僕はルーラを唱え、マスタードラゴン様のいる天空城へと向かった。
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