暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1919話
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
るのだが、そっちは普通のトンカツだしな。
 そもそも、ビーフカツというのは俺は今まであまり食べた経験がない。
 やっぱりカツ=トンカツというのが俺の認識だったし。
 まぁ、関西とかだとビーフカツってのは珍しくもないらしいけど。
 寧ろカツ=ビーフカツって認識のある場所もあるとかなんとか。
 ともあれ、そんなビーフカツを使ったサンドイッチだけに、期待するなというのが無理だろう。

「わん!」

 そうしてサンドイッチを食べようとすると、ここまで咥えてフリスビーを持ってきた犬が、自分も腹減ったと吠える。
 そんな犬の様子に、俺は渋々といった様子で空間倉庫の中からドッグフードの缶詰を取り出す。
 さっきゆかりと話していた時に話題に出ててきた、高級だけど高級じゃないドッグフード。
 だが、犬にとってはこのドッグフードは非常に美味い代物と認識されているのだろう。
 缶の蓋を開けて目の前に置くと、嬉しそうにドッグフードを食べ始める。
 そんな犬の様子を見ながら、俺も早速一番楽しみにしていたビーフカツサンドを食べる。

「ああ、こっちはゆかりの分な」

 新たに取り出したビーフカツサンドを、一口サンドが載っている皿の上に置き、改めて楽しみにしていたビーフカツサンドを口に運ぶ。
 しっとりとしていながら、焼きたての風味はまだ残っている柔らかなパン。
 それを噛みきっていくと、やがてキャベツやタマネギの食感が……そして揚げ立てのさくりとしたビーフカツの衣の食感と、口の中に広がる肉汁と肉の味。
 ……美味い。
 その一言しか出てこない味だった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ