暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1919話
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ったりするんだが。
 それでも、今の犬が何を考えているのかというのは、想像するのは難しい話ではない。
 空間倉庫の中から、以前犬と遊ぶ時の為に買ったフリスビーを取り出す。

「よーし、ほら、取ってこい!」

 そう言い、フリスビーを草原に向かって投げる。

「わん、わん!」

 犬はそれを見て、すぐにフリスビーを追っていく。
 こういう風に普通に投げる分にはフリスビーも大体真っ直ぐに飛んでいくんだけど、上に向かって投げると、何故か戻ってくるんだよな。
 まぁ、空気抵抗とかそういうのが何かしら関係しているんだろうけど。

「アクセル、レジャーシート持ってる? ほら、前に花見に行った時の」
「ああ、あるぞ」

 冬に咲いた桜を見に行った時に使ったレジャーシートを、空間倉庫から取り出す。
 こういうのって、普通は一度使ったら押し入れとか物置とかそういう場所に保管しておくんだが、いざ使おうという時に限って見つからないんだよな。
 だが、俺の空間倉庫の場合は、それこそいつでも好きな時に取り出せる。
 空間倉庫というのは、まさにその本質を表現した名称だと言ってもいいだろう。

「うーん……春らしく太陽も暖かいし、これ以上ない程に贅沢な休日よね」

 そう言い、ゆかりはレジャーシートの上に寝転がる。
 ここを指定したのはゆかりである以上、当然ゆかりの格好もいつものようにスカートという訳ではなく、ショートパンツを履いている。
 ちなみに、当然ながら俺にはショートパンツとかそういうのに詳しくはないのだが……今ゆかりが履いているショートパンツに関しては、ゆかりが自分でそう説明していたのでショートパンツで間違いはないだろう。
 白く肉感的な太ももの半ば以上が日の光に照らされている。
 普段から弓道部で……そしてタルタロスで鍛えているだけあって、引き締まっていながら、それでいて女らしい柔らかさを失っていない。

「……えっち。どこ見てるのよ」

 俺の視線を辿ったのか、はたまた女の勘で視線を感じたのか。
 男のチラ見は女の凝視とか言われる事も多いし、そう考えれば今の俺の視線を感じ取れても不思議ではない。

「わん!」

 薄らと頬を赤く染めたゆかりに対し、口を開こうとした俺の言葉に割り込むように、犬が咥えてきたフリスビーを俺の足下に置いてから、鳴き声を上げる。

「ああ、分かってる。ほら、行くぞ!」

 その言葉と共に、フリスビーを遠くに飛ばす。
 かなり力を加減して放ったフリスビーだったが、それでも春の暖かな空気を切り裂くかのような速度で空中を飛んでいく。
 それを見た犬は、すぐにフリスビーを追いかけていった。
 普通の人が投げるよりは、間違いなく遠くに飛んでいくだろうフリスビー。
 それが
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