~Emergency cohabitation……! ?~
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たワケだ。
「分かった。ありがとう」
魔剣の盗聴危険、らしいので。
小声の無声音でそれだけ伝えておく。
俺はその後自室に籠り(ニートじゃないぞ?)、パソコンを開き―ちょっと調べ事。
―――夕食の時間―――
コンコン、ガチャっ。
「彩斗、ご飯が出来たわよ」
「分かった、すぐ行く」
っていうかアリア。
ドアをノックするのは良いがちゃんと返事を待とうな?
「ふぅ…………」
と溜め息をつき、背伸びをする。
あ、そうそう。俺が何を調べてたか、気になる人もいるだろうから教えようか。
せめても、と魔剣についての情報を漁っていたのだが―存在自体がデマに等しいヤツだ。ロクに情報を得ることは出来なかった。
たった1つの有力情報が、鋼をも斬る剣を持っている。それだけだ。
リビングに行くと―何だこりゃ……?
「あ、あっくん来たね。それじゃ、食べよっか」
ぱちん。手を合わせて、
『いただきます!』
メニューがどこの中華料理店だ?ってくらい豪華だ。
カニチャーハンにエビチリ、酢豚やアワビのオイスターソース和えまであるぞ。満漢全席だな、これ。
俺はエビチリを一口箸でつまみ、ぱく。
…うん。美味しいな。
「ど…どう?2人とも」
「ああ。美味しいな」
と、キンジ。もうヒステリアモードは切れたらしい。
「美味しいよ。一流の中華料理店みたいだ 」
と言う俺の横には―腕組みしたアリアが、ヒク、ヒク、とこめかみを震わせている。
「ねぇ…………なんであたしの席には何も置いてないのかしらぁ?」
「アリアはこれ 」
急に絶対零度の声になった白雪が、ドン! 丼をアリアの目の前に置く。
「はぁ!?冷飯に割りばし突き立てるって……死にたいの!? 」
「逆に殺せるとお思いで?この幼児体型が」
キンジと俺は即座に指信号で、『避難』と送る。両者共に俺の部屋に戻り、ケータイのYouTubeを開くなり何なりして、現実逃避。この銃撃と斬撃が止むまでな。
果たしてどうなる事やら。
~Please to the next time!
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