Side Story
アンサンブルを始めよう
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な建物の内壁に変わる寸前。
「神に悪魔に、エルフに人間に、ドラゴンに精霊。この世界は複雑怪奇で面白いな。これからも楽しめそうだ」
殿下が、好奇心と期待で瞳を輝かせる少年のように、無邪気な声で呟いた。
「……はい」
肩の力が抜けていくのを感じつつ、薄く笑って首肯する。
世界は様々な色を織り交ぜ、千差万別の音色を絡ませながら、昨日とは違う今日、今日とは違う明日へと形を変えて行く。それは「彼女」の願いであり、私の祈りだ。
嫌な事も辛い事も苦い経験も、これから先まだまだたくさん控えているだろう。
それでも。
いつか別れの日が来ても、終末の刻が訪れるまでは。
愛しい少女の心が、悲しみで折れてしまわないように。
あなたの生きる時間が喜びと幸せで満ち溢れたものであるように。
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「精一杯、今を楽しみましょう」
……そういえば。
私は結局、何人分の昼食を作れば良いのでしょうか…?
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