Side Story
少女怪盗と仮面の神父 50
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【とある見届け役の嘆き】
せっかく作った餌場が、またしても人間に奪われた。
バーデルはともかく、こっちは自分から知らせたも同然だし、仕方ない。
仕方ない、の、だが……
あの娘! エルナとそっくりな容姿第五号のミートリッテ! あれは赦せん!
誰が偉そうだ、誰が! 殺気を遮断してやったり、助言してやったり、アーレストに掛けてある防音障壁を一時的に解いて協力してやったりと、こんなにも親切な女神は他におらんのだぞ!?
深い敬意と謝罪を要求するッ!!
全く……あの兄と妹は、子々孫々私を困らせ続けるのだから始末に負えない。唯一褒められるとしたら、アリアシエルに次ぐアルスエルナの立国で、血脈をこの地に固定してくれた事だけだ。勇者一行のように世界中を跳び回ったりしない分、追跡がかなり楽になった。
国内では至る所でやりたい放題だがなッ!!
大森林なら近場の人間でも滅多に立ち入らないからと安心してゆっくり育てて、漸く美味い実をつけ始めたばかりなのに。
ああ……。自分自身の迂闊さが憎い……。
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