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転生とらぶる
ペルソナ3
1918話
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を回避したが……その回避した先に、ゆかりが射った矢が次々に飛んでいき、身体に突き刺さる。

「カストール、仕留めろ!」

 そうして動きの止まったハンドルアニマルに突っ込んでいくのは、荒垣のカストール。
 馬と獅子……普通に考えれば、間違いなく獅子の方が強いだろう。
 だが、今回に限っては馬に軍配が上がった。
 真っ直ぐに突っ込んだカストールに吹き飛ばされたハンドルアニマルは、これまでのダメージもあって、息の根を止められ、他のシャドウと同じように崩れ去っていく。

「ふぅ……それにしても、今日の岳羽は随分と張り切ってるな」

 召喚したカストールが消えていくのを見ながら、荒垣が呟く。
 実際、その言葉を否定出来る者は、今のゆかりを見る限りはそう多くないだろう。
 それだけ今日のゆかりの行動は、気力に満ちていたのだから。
 そうなった原因は、やはり今日行われた打ち上げだろう。
 あの打ち上げで、ゆかりはそれこそ大量に食べた。
 デザートが美味いと有名なファミレスだけあり、実際に食べたデザートは美味かった。
 美味かったんだが……それ故に、腹が一杯になっても食べ続けたのだ。
 結果として、幸福な時間と引き替えに予想外の出費と、こちらも予想外のカロリーを得てしまった訳だ。
 ……ショートケーキとか、そういう基本的なケーキも美味かった以上、しょうがないとは思うんだが。
 ともあれ、そうして得たカロリーを消費すべく、現在ゆかりは頑張っているのだろう。
 もっとも、それで後悔しているかと言えば、後悔はしていないのだろうが。
 あのファミレスで出されたケーキは、それこそ下手なケーキ屋で売っているケーキよりも美味かったのだから、当然だろう。

「ま、女には色々とあるんだろ。夏まで時間がないし……うおっ!」

 そう呟いた瞬間、ゆかりが俺から少し離れた場所に向かってイオを召喚するとガルを撃ってきた。

「アクセル、何か言ったかしら?」
「いやいや、何でもない。早く夏にならないかなーと荒垣と話していただけだ。なぁ?」

 そう荒垣に声を掛けるも、荒垣は俺からそっと視線を逸らす。
 まるで関わり合いになりたくないと、そう言っているかのように。
 いや、ようにじゃなくて、実際にそう態度で示しているのだろう。
 おのれ、この裏切り者め。
 そう思わないではないものの、今の状況でそんな事を口にすれば再びガルが飛んできかねない。
 いや、ガルだけならまだしも、もしかしたらイオがそのまま突っ込んでくる可能性すらあった。
 女に年齢と体重について口にするのは不味いと知っていたが……ゆかりの場合はちょっと過敏に反応しすぎだと思う。
 以前ゆかりの着替えを見た時の感じだと、とてもではないがダイエットが必要なようには思えな
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