ペルソナ3
1918話
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にテスト期間中は午前中で学校が終わってたんだから、休みという意味なら十分だと思うけど?」
「テスト期間中に休めってのは、ちょっと無理だろ」
「そうかな? 僕は結構気楽に休めたけど?」
有里の言葉に、友近は言葉を返せなくなる。
まぁ、分からないではない。
テスト期間中にしっかり休む事が出来るなんてのは、そうそう多くないだろうから。
それこそ、テストをもう完全に諦め、後は野となれ山となれといった心境の奴とか、もしくは自分の成績に対して絶対の自信を持っている奴とか。
そんな奴なら、テスト期間中でも完全にリラックスして休むような真似は出来るのだろうが……そのような者が、そう多くいる筈もない。
いやまぁ、実は俺もそっちのタイプではあるんだが。
「で? アクセルは明日何をするんだ? やっぱり恋人同士でデートとか?」
「……あのね……」
言い負かされた仕返しとでも言いたげな様子で、明日はゆかりとデートするのではないか? と、そう告げてくる友近。
それを聞いたゆかりは、呆れたように何かを言い返そうとするも……
「そうだな、ゆかりと一緒にどこかに遊びに行くのもいいかもしれないな」
「うえぇっ!?」
まさか、俺の口からそんな言葉が出るとは思っていなかったのだろう。
ゆかりは、ただ唖然とした視線をこちらに向けてくる。
そして、この場にいるもう1人の女の山岸は……少し恥ずかしそうにしながら、それでもどこか興味深そうに俺達の方を見ている。
「ね、ねぇ。有里君。どうなるのかな?」
「うーん、どうなんだろう。デートに誘ってるって事は、脈がない訳じゃないと思うんだけど」
聞こえてる、聞こえてるぞ、そこの2人。
そう言ってしまおうと思ったが、今はゆかりの相手をするのが先だ。
「ちょっ、ちょっとアクセル。あんた一体どういうつもりなの?」
「いや、どういうつもりも何も……ゆかりには色々と面倒を掛けたしな。その礼に何かしようかと思ったんだが。勿論、ゆかりが嫌なら無理にとは言わないけど」
「……えっと、じゃあ、折角だしアクセルの言葉に甘えさせて貰おうかしら」
「岳羽さん……赤くなってて、可愛い」
「……何か言ったかしら?」
小さく呟いた山岸だったが、その声はゆかりにもしっかり聞こえていたのだろう。
山岸が指摘した頬の赤さをそのままに、満面の笑みを浮かべながら山岸に視線を向けていた。
……そして、ゆかりの笑みを見た山岸は、何故かそれ以上口を開くような事がないまま、口を噤むのだった。
「イオ、突っ込んで!」
ゆかりの言葉に、イオはハンドルアニマルに向かって真っ直ぐに突っ込んでいく。
ライオンの身体を持っているだけあって、ハンドルアニマルはその攻撃
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