4.Nの疾走/究極の巫女さんドリフト
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破られないくらいのコースレコードを作らないと紅魔レッドムーンズとスカーレット姉妹の名前が伝説にならないでしょ。手始めに紅魔館周辺の走りスポットのコースレコードを全部私たちで塗り替える。そしていずれは冥界・地底・迷いの竹林・妖怪の山を総ナメにして幻想郷全域にレコードを残す伝説の走り屋になってから引退する。それが紅魔レッドムーンズの─────────幻想郷最速プロジェクトよ!』
(まあ、魔理沙が走るからいいんだけどね。今回こそ決着をつけるわ)
魔理沙もまた名の通った走り屋だった。博麗山というマイナーな山で走ってるだけにあまり話はあがらないが噂以上の実力があるのは確かだ。フランと魔理沙は何回かよその山で遭い、そのたびに勝負をしようとするが何かと邪魔が入り決着が付かずじまいだった。
「フランさん。レミリアさんのFCは?」
「お姉様ならもうとっく帰ったよ。残ってるのは私たちだけ。ずいぶん走り込んだわね。今何時?」
「もうすぐ四時ですよ」
「ヤバッ、切り上げなきゃ!」
そう、吸血鬼と言う関係上日が昇る前に家にいなきゃならない。いなければ灰になる。だって吸血鬼だもの。
ギャァァァァァ!ギョワワワァァァン!!
フランは命の危険が迫っているのもあるが。その日最後のプラクティスと言うこともあり下り全開アタックをしていた。そんな中メンバーのことを思い出しバックミラーをのぞくと後ろには誰も見えなかった。
(本気でとばすとついてこれないかー。まだまだね。アクセルゆるめて追いついてくるを待つか)
フランがアクセルをゆるめて直ぐ。バックミラーに一つのヘッドライトが映った。
(やっと来た。ん?いや、うちのチームじゃない。MR2?180?でかい車じゃない)
その車はフランのFDにテールトゥノーズでピッタリとくっついた。
「上等じゃない!コーナー二つも抜ければバックミラーから消してやるわ!」
フランはアクセルを床まで踏み込む。
コーナーに差し掛かると即座に速度を落とす。ブレーキペダルを踏み抜きリアの荷重をぬきドリフトへ移行した。しかし、後ろの車に差が付けるどころか詰め寄られる。バックミラーで後続車の正体を確かめる。
「AE86!?ふざけてるの!」
コーナーを抜け、再びアクセルをオン!馬力が勝るFDが立ち上がりで突き放すもハチロクが追随する。
二つ目のコーナーへ差し掛かる。ついにFDのバックファイヤーが火を噴いた。
ストレートで遠のいていたハチロクのヘッドライトがコーナーで再び近づいている。
「旧式のハチロクごときを、このFDがちぎれないなんて。悪い夢でも見てるって言うの!?私は紅魔レッドムーンズのナンバー2よ!」
そして
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