4.Nの疾走/究極の巫女さんドリフト
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想できる。
「根本的に何かが違う。テクニック盗もうとしてケツにつくんだけどついていけないんだ」
「走り慣れてるホームグラウンドでよそ者にちぎられるなんてすげーショック‥‥」
「レッドムーンズに張り合おうなんて無理だよぉ」
すでに負けムードだ。テンションだだ下がりね。
「でも、地元が逃げるわけにも行かないんだぜ。上りは私が出る。下りの方は私にあてがある。任せてほしい。今日はもう遅いし明日またどっかに集まって打ち合わせしよう」
そう魔理沙が閉めると他の奴は次々に散っていった。
「乗れよ霊夢。送ってくぜ」
「走り屋って負けず嫌いな奴が多いんだよ」
帰り道、魔理沙が突然口を開いた。
「そんなのこの幻想郷にはあふれてるでしょ」
「確かにな。でもそれは私や霊夢みたいに能力がある奴らぐらいだ。車が世に出て走り屋ブームと共にそれが能力も何もない奴にも伝染したんだ」
そう言われればその傾向はあるかもしれない。今まで人里の中でじっとしてることしかなかった人間が車と言うもので真に妖怪とも対等に戦えるようになった。走りでだが。
「だからか、自分のことは相当速いと思いこんでるんだ。私も含めてみんな。能力持ち以外はこれしか取り柄もないしな。走りになるとムキになっちまうんだよ。普段走り慣れてる峠でよそ者に負けるなんてめったにないからさ、地元ってのは絶対よそ者に負けちゃいけないんだ。それは走り屋たちの掟みたいなもんなんだぜ」
掟、ね。ずいぶんたいそうに言うけど、それってメンツの問題よね。大変なもんね。
「まあ、霊夢も走り始めればわかるようになるさ。おっと、ついたぜ」
博麗神社の裏口へ止まった。博麗山は双子山で、山の途中で別れて二つの頂上がある。片方は私の神社の博麗神社のある方。もう片方は魔理沙たちの走ってるお隣の山だ。
「じゃあまた、ごめんな霊夢。あんなごたごたに遭わせちまって」
「謝るならもうこれっきりにしてほしいわ」
「それは無理なんだぜ。じゃあな!」
そういうと魔理沙は帰って行った。やっと寝れるわ。
「って、もう二時じゃない。まあ少しはは寝れるわね」
そう思い、神社へ戻り布団を敷き私は仮眠に入った。
さらに数時間後の博麗山 頂上。
フランはひとりで来週の交流戦のことを思い出していた。
(めんどくさい。何で私が。まあ、お姉様の考えもわかるけど)
『どう思う?お姉様』
『魔理沙には悪いけどカスぞろいね。魔理沙以外だったらうちのチームの二軍でも楽に勝てるわ。わざわざベストメンバーをそろえる必要すらないわ。私はパスするわ。でもフランあなたは走りなさい』
『ええ!何で!』
『魔理沙がいるのよ。それに何年かかっても
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