暁 〜小説投稿サイト〜
東方仮面疾走
4.Nの疾走/究極の巫女さんドリフト
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ん?この音は」
 どうやら魔理沙は知っている音らしい。
 魔理沙の独り言に続いて、道路を挟んだ対面の休憩所の駐車スペースへ車がぞろぞろ雪崩込んできた。その中には知っている車が一台。そして、見知った顔が三人いた。
「霊夢に魔理沙。ひさしぶりね」
「ヤッホー!二人とも!」
「あら、レミリアにフラン。何?吸血鬼が二人そろって真夜中ドライブ?従者もそんなに連れて」
「ふふふ。残念だけど咲夜以外は従者ではないわ。それに、うちの家事全般がつとまるのは咲夜しかいないわ」
「ありがたきお言葉です。お嬢様」
 霧の湖の奥に佇む紅い洋館『紅魔館』の当主レミリア・スカーレットにその妹のフランドール・スカーレット。従者の十六夜咲夜がいた。彼女たちは紅霧異変を起こしたりと何かとしてくれやがったのだが、今ではこの走り屋ライフを充実しているご様子だ。しかもこんなに人間を引き連れて。これは阿求の幻想縁起も訂正ものね。
「さて、雑談もしたことだし本題に入らせてもらうわ」
 レミリアが霊夢との会話を中断させて目を細めると、魔理沙以外はその迫力に一歩退いてしまう。これから弾幕ごっこしようなんてわけじゃあるまいし。
「不躾で悪いけれど。この山で最速のチームまたは走り屋を知らないかしら?」
「おっと、レミリア。それは野暮な質問ってもんだぜ?私たち『博麗スピードスターズ』こそがこの博麗山最速って自負があるぜ」
「なるほどね。なら話は早いわ」
 レミリアの要件を要約するとこうだ。
 お互いのチームに刺激を与えるため交流戦をしよう。タイムアタックで、同時にスタートして先にぶっちぎった方の勝ち。勝負は下りと上り一本ずつ。言いたいことはわかるけど、これってつまり。
「‥‥‥いいぜ。受けて立つぜ」
「じゃあ、勝負は来週の土曜の夜明け。今日は私たちもしっかり走り込ませてもらうわ。大丈夫よしっかりマナーは守るわ」
 そう言い、レミリアのチームの連中は車に乗り込んで再び下っていった。
「あんなのに臆されるどうりはねぇぜ!」
「そうだそうだ!紅魔のレベル見せてもらおうじゃねぇか!」
「地元の意地見せてやるぜ!ケツつついてやれ!」
 魔理沙のチームはそう鼓舞し自分たちもと車へ乗り込み、後を追いかけていった。
「で?どうするよの?あれってようは挑戦状じゃない」
「あいつら、特にレミリアとフランは速いんだよ。天狗の新聞にも載ったことがあるしな。人呼んで『ロータリーのスカーレット姉妹』」
 元異変の元凶が雑誌に乗るってのもまた複雑な気分ね。世の中何があるかわからないわ。
 魔理沙は顔を顰めっ面をし、爪を噛んでいた。息詰まったようだ。様子からするにおそらく魔理沙以外は相手するのは難しいようね。
「うーん。ん?あれ?健二。どうした?追いかけてたんじゃないのか?」
「いや、あん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ