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ドリトル先生と春の花達
第十一幕その十二

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「馴染みがないね」
「羊毛使った文化ないしね」
「そもそもね」
「お肉も食べなくて」
「家畜にもなってなくて」
「なったのは明治時代からだよ」 
 羊が日本で家畜化されたのはです。
「だからだよ」
「それでだよね」
「日本で羊が家畜になったのは最近で」
「干支だと牛や馬はいてね」
「そうした生きものは家畜になってるね」
「虎もいないね」 
 干支のこの生きものもというのです。
「野球の虎は有名で台湾や韓国が日本だった時はいたけれど」
「うん、そうだよね」
「虎も日本には縁が薄いよね」
「どうしても」
「そうなるよね」
「そうだね、だから虎は羊は桜ともね」
 日本人の心と言ってもいいこのお花にはとです、今も桜を観つつそのうえで思い言う先生でした。
「あまり関わらない感じだね」
「花咲か爺さんは犬出るけれどね」
「それでもだよね」
「羊は牧場だから草?」
「虎は竹林とかだね」
「そんなイメージだね、まあ竹林は日本にもあるよ」
 この国にもというのです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「虎と羊についてはね」
「どうにもだよね」
「縁がないね」
「そうだね、どうしてもね」
 首を傾げさせつつ言う先生でした。
「虎はともかく羊はね」
「うん、縁がないね」
「日本にはね」
「それで桜とも」
「どうしてもね」
「このことが気になるね」
 また言った先生でした。
「僕としては」
「日本にも馴染みの薄い生きものがいて」
「それが羊ね」
「そういうことね」
「うん、だから食べられることも少ないんだね」
 このこと自体もというのです。
「そうなるね、まあこれからだね」
「羊のことは」
「日本でどう浸透していくかは」
「これからだね」
「そうだよ、桜にしてもね」
 このお花もというのです。
「かつては梅の方が有名だったしね」
「それが今では第一」
「そこまでになったしだね」
「だから羊のお肉も」
「これからなんだね」
「ずっと変わらないなんてことはないから」
 こうも言った先生でした。
「どんなことでも」
「それ真実だね」
「先生も今日本にいるし」
「そうなったしね」
「何でも変わるよね」
「そうだよ、だから楽しみにして」
 そしてというのです。
「また食べようね」
「羊のお肉を」
「そうするのね」
「是非ね」
 こうしたことをお話してでした、先生達は笑顔で帰宅しました。そしてトミーに和歌会と羊のことをお話したのでした。
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