暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
取り戻す為に
Mission22「集結、そして出撃」
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初

「全員、大鳳の甲板に集合。以上」
 501のみんな(セレンと熊野含めて)が持つ固有回線に通信し、即座に切る。

 照月は自分を見つめながらも歩く。自然と彼女と歩調を合わせるようになってしまうのは、やはり照月に自分の心が捕らわれてるのだろうか。
 自然に捕らわれてしまう自分は、依存しているかもしれない。


 再びそんなことを考えてしまっていたが、考えに耽らないですぐに大鳳の甲板に移る。

「あれが提督なの?」
 と、緑髪の少女は何か不満げそうにつぶやく。
「ああ、あれが私たちの提督だ」
 答えたのは美緒。行ったとしてもその少女は不満げそうな顔をしていたが。何か期待していたのだろうか。よく解らない。


「さて……これでそちらのウィッチも全員そろったか」
 竹井提督は準備ができた、というような表情をしながら全員の前に立つ。

「これより、今回の作戦要項を確認する」

 彼が説明したのは、大体はキャロルの説明に近いものだ。
 今一度の確認、とのことだからいいのだが、今回はウィッチの動かし方で作戦の成敗にかかってくるとのことだ。



 この確認は10分ほどなのだが、寝ているウィッチが1人。それ以外は特に問題はなかったが、なんで寝るんだろうか。
(501って、ここまで個性が豊かなのか?)
 軍人としては個性が若干強いのでは?とは若干思ったがそれはさておき。


 解散すると全員が準備に取り掛かると同時に、エイラ達の基地に置かれていたストライカーユニットが大鳳に運び込まれる。

「竹井元帥、これは?」
「ああ、バラバラにしておくより帰ることができる場所を1点に集中させておく。それだけだ」

 そう言って手元の端末で所属を変更させているとセレンから通信が入る。『出撃準備が終わったから早く来い』と。

 また後でと言って、大鳳を降りて照月に向かう。





「この作戦……失敗する可能性が高い………のに」

 照月は一人既に始まった戦闘を地図で見つつも、同時に嘆く。
 なぜ失敗すると想うのか。それは、誰もわからない。だが、彼女のシステムが特殊な故の結論。

(成功するなら……すべてウィッチの皆さんに託すしかない……)

 そうしている内に響が艦橋の中に入る。
「提督、この作戦の鍵はウィッチの皆さんだと、伝えて」
 照月は開口一番に言った。システムを起動しながらだが。

「わかった………抜錨、出撃するぞ」
「了解」

 短く会話が終わる中、周りが一斉に抜錨したのを確認しつつ打電をする響の横に照月が並ぶ。
「どうした?」
「提督も私も、一人じゃないから……」
 言葉を詰まらせながらも想いを伝えようとする照月の瞳は、なんだか寂しくもあった。

「気に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ