Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
取り戻す為に
Mission22「集結、そして出撃」
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ぎこちない吹雪との距離は今は縮んでる。彼と照月は、今ぎこちない距離なのだろうか。それを考えながら彼に向かって歩く。
「自分にとっては初めてじゃない。だがお前にとっては初めてか」
彼は何を考えてるだろうか。照月に何を想うのだろうか。
「初めてですね……流石に覚えてないです」
「そうか……とりあえず、照月とお前、2人に話したい」
話を聞いて2人は頷きながら吹雪の方に行き艦橋に入る。
そして、吹雪に防音状態にするよう指示した。これで、話がセレンに聞こえる事はない。
「さて……単刀直入に聞こう。他と手を組むつもりはあるか?」
最早ストレート。聞きたい事を直に聞く。
「考えてみれば……そのつもりはないです」
彼は素直に答えた。まあ、セレンがいるから少なくとも問題はない……はず。
そうか、と思いながら意見を切り出す。
「これは率直な意見だが聞いてくれ。ウィッチの運用でそちらに空母がないという懸念事項に目がついた。おまけに、資材のバックアップも少ない。そこで、だ」
艦隊の運営状況的に、単独でやるのは厳しそうだが。
これで考えが変わってくれるのだろうか。
「確かに足りないです。でもなぜ……」
彼は疑問を持って聞いてくる。その眼差しは真剣そのものだ。
「それは照月にもかかわってくる話だが、いいか?」
2人は頷く。落ちついて呼吸をしつつ、語り始めた。
「これは、1年前の話。照月が酷く落ち込んでいたときに、ニューフィールド島の夏祭りに連れてった時のことだ」
◇
2007 Sep.17
ノースポイント ニューフィールド島 夏祭り会場
「これが……祭りですか?」
「そうだ。色々なものがある。食べたり見たり、遊んだりってな」
照月や吹雪など、何人かいつものメンバーを連れてこの夏祭りに訪れた。昔から変わらない風景だな、と思いつつ。
「一緒に回ってもらっても、いい?」
照月が一人で歩き回るのが怖いからか、一緒に回ることになった。よく考えてみれば、久々にこうやって回るのもありかな、と。
あまり人目にはついておらず、気づかれることがあまりない事に安心するが……問題は他の提督に見つからないか、ということだった。
見つかったら後があまりにも面倒だ。大体、上層部のせいだが。
そう考えてるうちに照月がある店の前で止まる。
「どうした?」
照月は水風船を指で指しながら「ほしい」と耳元で囁いた。そうだな、なんて思いながら財布を取り出して硬貨を1枚取り出す。
「買っておいで」
そう言って照月の手のひらに硬貨を渡すと、頷いて店の方に行って恥ずかしながらも買っていた。
「似合う
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