6時間目
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としてもエヴァンジェリン一人にすら及ばないことは千雨自身重々承知している。
しかし、ネギ先生が来たことで流れが変わったことを彼女は確信した。
そして、追い風となるようにこちらへ迫る気配を千雨は感じ取っていた。
「いや、3対2だとおもうぜ」
「何?」
突如現れた何者かが気合の入った叫びと共にエヴァンジェリンの後頭部に強烈な蹴りを叩き込む。
「はぶぅっ!?」
そんな奇妙な言葉と共に蹴り飛ばされる。
張りなおした障壁も意味をなさず、まるで最初からなかったかのように消え去った。
「やっと来たか保護者、子供ってのは目を離すとすぐにいなくなるんだから気をつけてろよ」
「誰が保護者か!? ……ってあんた誰よ」
と反射的にツッコミを入れる神楽坂明日菜。
あんたの知り合い?とネギに問いかけるが。
「そういえば、僕も名前も知りません」
とネギも気になるようでジーと千雨を見つめる。
「あーなんだ、今はこの面にちなんでキツネとでも呼んでくれ」
そう誤魔化す千雨。
さすがに本名を名乗る気にはなれない。
子供とは言え、彼も麻帆良の魔法使いなのだから。
何それ怪しいわねと素直な感想を述べるが、肩に乗っているオコジョがそれよりもとネギと明日菜に慌てた様子で話しかける。
「姐さんあいつが戻ってくる前にサクッと済まさねえと!」
「えあうんそうね……ネギ!」
「はい……んん!?」
オコジョが足元に展開した魔法陣に気をとられたネギは明日菜が自身へ口付けしたことに気付くのが遅れる。
(おお!? なんだこいつら人前で!! そういうことはどっか別の場所でやれ!!!)
また、仮契約のことを知らない千雨はこの行為の意味がわからず仮面の下で赤面していた。
「契約更新! これでいけますぜ兄貴!!」
見知らぬ魔力の気配を帯びた二人。
さっきのキスは何かの儀式だったとそう思うことにした千雨。キスの必要性については甚だ疑問がのこるが。
「ふん、数が増えたところでどうなる?」
そこに明日菜の蹴りかた立ち直ったエヴァンジェリンが舞い戻る。
「まあ確かに、子供先生とバカレンジャーとオコジョじゃ辛いだろうが油断してると痛い目みるぜ」
「ふん、どうだ……ん?」
「はい?」「え?」「ん?」
子供とバカレンジャーとオコジョ、確かに千雨はそう言った。
これほ人物に直すとネギと明日菜とカモミールとなる。
その中に千雨は含まれていない。
「おい、ちょっとまて貴様はどうするつもりだ!?」
「ああ私か? ここでギブアップ」
と軽々両手を挙げて降参のポーズを取
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