第七章 C.D.の計略
不良ライダー
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ど使う必要もなかったのである。
「へー!勝手にカウンターしてくれんのか!!これスッゲーな!!」
「ざけんじゃねー!!」
近づけば、自動反射で弾かれる。
ならば今度は遠距離からと、カイザフォンをブラストモードにして引き金を引く。
だが、同じこと。
エリア内に入り込んだエネルギーの弾丸を、このライダーはいとも簡単に弾いてしまった。
「はっはー!!マジこれ最強じゃねぇーかよー!?この中は俺が神!!みたいなー!?」
その性能差に、どんどんと調子に乗っていくライダー。
その男に、どうしても一撃を喰らわせてやりたい海堂は、ついにミッションメモリーを取り出してカイザポインターにセットする。
《ready》というコールとともに起動し、カイザフォンのエンターを押すことでエクシードチャージがなされた。
そして、そのエネルギーが高温と共にチャージされ、右足のそれが光った瞬間に跳び上がった。
「ぅおぉりゃ!!」
バシュゥ!!と、放たれる立体X字型のポインター。
それを案の定勝手に弾こうとするライダーだが、今度ばかりはそれはまずかった。
ポインターはその右腕をロックし、ライダーの身体を完全にロックオンしてしまったのだ。
「うぞ!?」
「らぁぁあああああ!!!」
そして放たれるゴルドスマッシュ。
両足をそろえたカイザのキックが、ライダーの身体へと飛来していき、そしてポインターを通じてその身体へと、エネルギーとダメージを与えようとして
ドンッ!!!
爆発した。
キックがライダーの装甲に触れた瞬間に、その表面から小爆発が発生したのだ。
その爆発の素は、やはりフォトンブラッド。
胸の四角形は、確かにそのエネルギーの循環をなだらかには決してしていない。
だが、そのラインを走るエネルギーが四隅にぶつかるごとに、その衝突エネルギーが着々とライダーの中に溜めこまれていっていたのだ。
それ故の、あの爆発的な挙動のカウンター。
あの弾かれたような急発進の動きは、その爆発の影響が大きい。
このライダーは、今は動いていない故に気づいていないが、動こうとすればかなり重いはず。
しかし、その必要はない。
攻めてくれば、いかなるものでもカウンターができる。
そしていざそれが当たっても、爆発でこうして反撃、もしくは無力化できる。
戦闘という行為とは到底言えない。
「爆発」という、あまりにも攻撃的なエネルギーにもかかわらず、その本質は「受け」に徹したスタイルと言える。
爆発に弾かれたカイザは、ブスブスと煙を上げながら地面に倒れ込み変身が解除される。
その海堂に、変身を解いた男が、新しい牛乳瓶を取り出して近づいて
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