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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
不良ライダー
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イズやカイザのような輝きとはまた異彩なものだった。

そして、問題の胸部。
ファイズならば円、カイザならばクロス、デルタならば三角と、それらを象徴する形をしているのだが、こいつのは何か。

「どーよ!!カッケーべ!?」


四角だった。
胸を走るのは、四角形のフォトンブラッド。それも、しっかりとした直角を描いた正方形だ。


「あんたさん、なんてんだ?」

「あ?俺は海堂なお・・・」

「ちげーっての!!オメーの名前はどーでもいーの!!そのライダーの名前だよ!!」

「・・・・カイザ」


こんな奴に答えるのは癪だが、こうでもしないと話が進まない。
それを聞いて、男はフーン、と軽く頷きそして「そっか」とだけ返してポキポキと拳を鳴らし始めた。


「んじゃーとりあえずよ。俺の服汚しやがった分、百ボコしの刑だァーぞっと!」

「ちっ。調子づいてんじゃねぇぞクソガキ。そいつをどこで手に入れたか、しっかりとお話聞かせてもらいますからな!!」


駆けだカイザ。
ベルトからスマホを取り出す、今だ名も無きライダー。

朝の住宅街という日常空間で、二人のライダーはぶつかり合った。


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「こいつが?」

「あー、うん。最近話題の「暴走バイク男」な」

巧を送り出した蒔風は、局長室で翼刀と一緒に書類をまとめていた。

それらは別段問題ないのだが、映像データが厄介なものだった。
とりわけ、今回は動画データ。どうあっても時間を取られてしまうので、翼刀にそれを見てもらっているのである。

映っているのは、首都高をバイクで飛ばす男の姿。
一人で走っているので、暴走族、というのは少しおかしいとのことで、暴走男とだけ言われているが。


「後最近、同じような感じのあんちゃんたちが、喧嘩吹っかけられてボコされる事件もあってな」

「バイク乗りが襲われているってことですか?」

「うんにゃ。やっこさん、どうにも喧嘩したいだけっぽくてさ。そんな感じの奴らに突っかかってるらしいぜ」

確かに、被害者のリストを見ると暴走族のメンバーをはじめ、街のチンピラ、不良等の面々が出揃っている。
そして彼らの証言から、この暴走バイク男との関連が浮かび上がってきたのだ。


「ケンカ売ってきた男はバイクに乗ってた。で、その車種とこれが一致したってわけですね」

「そゆこと。あと、気になる映像がもう一個」


それはすでに見ていたものなのか、蒔風がコンソールを操作して翼刀の前に映像を投げよこす。
フォォン、と宙を滑ってきたそれを掌で止め、再生ボタンを押
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