第七章 C.D.の計略
ドラゴン 覚醒
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ものだとでも思っているのか?」
「・・・・なんだと?」
天道の言葉に、眉をひそめる。
まさかこれが、囮ではないというのか。
「お前はオレ達を明確に「敵」だと言っておきながら、何もわかっていやしない。加賀美新という男のことを、お前は何も知らないままだ」
「なに・・・?」
「アイツが一々そんな囮などという小細工をすると思うか?加賀美という男は、俺とは正反対の、俺にはないものを持った男だ。その男が取る戦術に」
バァン!!
「囮なんて、まずはないだろう」
「冠木!!!」
勢いよく、叩き付けられるように開くアリーナの扉。
そこに、ベルトを巻いた加賀美新が立っていた。
通信機からは、別の戦いの声がしてくる。
『ダメだ!!こいつら強いぞ!!』
『迎撃なんか無理だ!!背を向けても、やられるだけだ!!』
加賀美がとったのは、ただ一つの戦法。
左右正面の三方から攻めて、そのままその場の敵を倒す。
囮などない。
ただ単に、変身して左右に回り込んだ矢車と影山のほうが、加賀美が武道館に入るより早かっただけの話である。
それを見て、クックと再び笑い出す冠木。
そうだった。そうだったな敵よ。
お前は確かにそういう奴だった。
そういうお前だったから、この俺に突っ込んでくる者だからこそ、俺はお前を敵と認めたのだったな―――――!!!
「いいぞ・・・・掛かってこい!!敵よ!!お前はやはり、この俺の敵にふさわしかった!!!」
「幡鎌さんは連れてきていない。場所を知りたきゃ、俺を倒して勝手に探せ!!」
「「変身!!!」」
《《Henshin》》
「キャストオフ!!」
《cast off―――change stag beetl》
《キャストオフ確認。ライダーフォーム移行許可承認》
「キャストオフ」
《cast off―――change mantid》
ガタックの、変身してからのキャストオフ。
前回の戦いで脅威値を学習していたのか、それに対応すべくノーダメージでマンティスのキャストオフが実行される。
「さあ、掛かってこい。お前達の足掻きを、見せて見ろ!」
ドッ!!と突っ込んでいくマンティス。
その単純な徒手空拳の攻撃で、カブトやガタックの必殺技の2/3程の威力はある。
ただこのまま殴り付けるだけで、それだけでも勝負はつく。
しかしそれは
「フン!!」
ゴンっ・・・・ガシッ!!
「・・・・なに!?」
「行くぞおぉおおおァッッ!!!」
放たれた拳はガタックの胸部に命中し、しかしそれを掴まれて押し退かされた。
この
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