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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
ドラゴン 覚醒
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そう言って、加賀美がゼクターを手にする。
男は、足を踏み出した。


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ドォン・・・という音が、振動とともに遠くから聞こえてくる。
パチリ、と瞑っていた瞳を開き、冠木が何があったのかを確認した。


「ぱ、パンチホッパーとキックホッパーのライダーが攻めてきました!!」

「そうか」

『左右からこちらに向かって攻めてきて―――グォァ!!』

「おい、どうした!!」

「・・・・・」


通信機を握り締め、返信がなくなったにもかかわらず叫ぶ配下のネイティブ。
それを眺めながら、冠木は静かに顎に手を当てる。


そんなに落ち着いているのは、冠木だけだ。
爆音と、そしてこの状況に騒然とし始める、ネイティブたち。

外の人間程度ならまだしも、ライダーなんてものは彼らにとっては天敵にも近い。
その彼らが攻めてきたとすれば、彼らとて慌てざるを得ないだろう。

だが、一人冠木だけは違った。
冠木は、肩を振るわせてそのことに歓喜していたのだ。


やっときた。
俺の敵が、ついに来た。

確かに最大の障害だろう。
だが、これを乗り越えた暁にはすでに俺の敵はない。

そして俺には、あいつに負ける自分が全く見えない!!


「敵は左右から攻めてきているんだな?」

「あ、ああ」

「ということは、これは攪乱だな。ここの守りを盤石にしろ」

「他のエリアの同志はどうする!?」

「迎撃しながらの撤退を命じろ。戦うべきは、この場であるとな」


そう言って、腰のベルトを露わにしながら手にゼクターを握る。

左右の対応でここの人員が削られている隙に、ここから天道と一刀を助け出すつもりなのだろう。
そして、敵がライダーというのならば自分も離れると思っていたのか。


「残念だったな。だがいいぞ。問題なのは、敵であるお前がここで俺と戦うことだからな」

そう言って、ステージの上で全方位をぐるぐると見回しながら待ち構える冠木。
その周囲を守るように、ネイティブのサナギ体や成体が取り囲む。


だが

「ふふふ・・・」

「・・・・」

「はっはっはっはっはっは!!」

「・・・・おい人間」

「っは、なんだ?ネイティブ」

「何がおかしい」


転がりながらも、突如として笑い出した天道。
その声を黙って聞く冠木だったが、ついにそれを聞いた。


「何がおかしい。お前の友である人間が、これから殺されるとついに悟り気でも違ったか?」

「ふふ、いや違うな。まさかお前たち、これが囮作戦だとかそういう
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