第七章 C.D.の計略
ドラゴン 覚醒
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戦闘、などではない。
ただそれは、食事というその一つの行為のために行われる付加行動に過ぎない、ということである。
ステージに放られた一刀に、同じく倒れていた天道が聞く。
「大丈夫か?」
「あ、ああ・・・・天道さんは?」
「身体的には大丈夫だ。だが、この場を後にできるかと言われると・・・・な」
「そうですか・・・」
敵は、強い。
何の形容も必要なく、ただ単純に強い。
この場を打開できるのは、誰か。
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「なに・・・・「EARTH」の翼人がだと!?」
「はぁ、はぁ・・・ああ、やられた。ZECTに連絡して、他のライダーを呼び寄せてくれ!!」
「とはいってもな・・・・」
武道館から出てきた翠が、その場にやってきていた田所に詰めかかる。
だが、彼らの連絡できるライダーはもはや加賀美のみ。
しかし、彼とも未だ連絡が取れていない。
こうなれば「EARTH」、というわけになるが、そちらも今別件の事件を追っているらしい。
とそこに、噂をすればなんとやら、というタイミングでバイクが三台、滑り込んできた。
エンジン音をけたたましく鳴らしながら、そこにやってきた三人のうちの一人がヘルメットをとる。
「田所さん!!」
「加賀美!!」
チーフの元へと駆ける加賀美。
すみませんでしたと頭を下げてから、後ろの二人もメットをとる。
その顔に驚く田所だが
「お前らは・・・・」
「彼らと共に、中に侵入して天道と一刀君を救出して見せます!!」
加賀美の言葉に、それも遮られた。
やってきて、そのまま戦いに行こうとする加賀美。
その彼を諌めようと、肩を掴んで制止する。
「まて!敵はカブトとお前を同時に相手をして、さらには翼人を一人圧倒している。何か策を練らないと・・・・」
「策ならあります。俺には、これがありますから」
そう言って、彼が取り出したのはハイパーゼクター。
あの戦いの時、カブトが倒れる瞬間にこれを手放していたのを、爆発した乗用車の中から見つけ出したのだ。
「天道は俺にこれを託しました。あの天道が、です」
「・・・・・」
天道総司が、何かを託す。
そのことの大きさは、彼を知るこの場の人間にしてみればどれほど大きな信頼かがうかがえる。
「・・・・お前がやられれば、もはやあいつを止める奴はいない。わかっているな?」
「はい」
「よし、わかった・・・・行って来い!!」
「はい!!!」
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