第七章 C.D.の計略
ドラゴン 覚醒
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対応力に、改めてマンティスは驚愕した。
「敵」とまで認めるわけではないが、この男もかなりの力を持った人間のようだ。
ガァンッ!!と、押し負けた方が吹き飛んだ。
流石に流星の一撃。押し負けたのはマンティスだ。
しかし、一刀の右腕にはザックリと鎌が突き刺さっており、もはや右腕は使えまい。
「まさか・・・ここまでダメージを追うとは思えなかったぞ!!人類!!」
肩を抑える一刀。
倒れたまま動かないカブト。
立ち上がるも、膝が地面に付いて動けないガタック。
それらを見回し、一息つき、そしてどこともなくマンティスが言葉を放った。
「出てこい幡鎌。いるのだろう?今この瞬間も、この俺を倒せるのではないかとな」
「なっ!?」
マンティスの言葉に、ガタックは驚愕する。
そんな馬鹿な。
ここに来る前に、しっかりと話していたはずだ。
アイツは、幡鎌を狙っていた。
もしもここに彼が来ればマンティスの優位となり、そしてそれは自分たちの不利になると。
だから、彼には身を隠していてくれと言い、彼もそれに了解していたではないか――――!!
「・・・・やはりさすがだな。冠木」
「その名は仮だ。だがいいだろう。お前なら許すぞ」
「何を言っているのか。俺の仲間を殺しやがってさ」
どこに潜んでいたのか。
客席の影から、幡鎌がのそりとその身体を晒した。
コツコツと緩い階段を下りながら、アリーナに立つマンティスへと言葉を掛ける。
「まさか太陽の神、戦いの神のみならず、翼人まで倒してしまうとは」
「当然だ。俺は竜だぞ。雲上を渡り、空を駆けるドラゴンだ」
そういって、かの男のように天を指す。
ただそれは、そっ、と指す彼のようにではなく、ガッ!!と天を突くかのようなものだったが。
「人間ならば地べたがお似合いだ。天を往くのは龍である!!」
「だからオレ達ネイティブも、人間も、総ては等しく塵芥だと?」
「等しくとはいわない。ネイティブが上で人間は下だ。それが俺の国の階級制度だ。ただ一つの、な」
「天の階級か・・・・くだらないな」
「・・・・なに?」
幡鎌は嗤う。
確かに、言葉は震えていた。
だが、笑いではない。恐怖故にだ。
しかし、その声は間違いなく、目の前のライダーを嘲笑っていた。
「お前は、そうやって階級を定めようとする。そんなものは、お笑い草だ!!」
「人類に混ざり、安穏というなの怠惰に身を預けるお前が何を言う?これは支配に必要なこと!!」
「お前はただ怖いだけだ。混ざり合うのが怖いだけだ。変化するのが怖いだけだ。支配していないと怖いだけだ」
「俺が
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