第七章 C.D.の計略
ドラゴン 覚醒
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ネイティブの下で、飼われるという形だが。今の牛や豚も、人に飼われ搾取される代わりに、その種を永らえさせているだろう?」
そう言い放ったマンティスに、ガタックは軽く笑った。
そして、一言だけつぶやく。
「左だ」
「なに?」
その一言に反応し、律儀にガタックの左側を見る。
すると、彼の後頭部に重い一撃がドスンと叩き込まれて吹き飛んだ。
「お前の、左だ・・・・」
「加賀美さん!!」
「一刀君・・・・助かったよ」
天道の脱出とともに見張りのいなくなった一刀が、その拘束を解いて彼を救ったのだ。
だが、窮地というのは変わりない。
ガラガラと崩れる地面の中から、マンティスが静かに現れる。
瞬間、ダゴォ!!という音と共に、マンティスが何かを握り捕まえて頭上で叩き付けた。
緑色の「それら」は、ついに周辺のネイティブワームを倒し切ったパンチホッパーとキックホッパーだ。
クロックアップのまま彼らはこの場に飛び込み、マンティスに奇襲をかけていたのだろう。
だが、なんということか。このマンティスは、その彼らの首根っこを掴まえ、シンバルのように頭上でお互いを叩き付けたのだ。
「グァッ・・・」
「グゥッ・・・!!」
「矢車さん!!影山!!」
「来ますよ!!」
ゴッッ!!と、次の瞬間には一刀の言う通り、彼のもとにマンティスは拳を突き出して突進してきていた。
とっさに取り出した剣でそれに対応していく一刀だが、あいてもまた 武器を取り出した。
ツインスライサー・シックルタイプの二刀流。
しかもワイヤーでつながったそれは、鎖鎌の速度で彼の制空権を覆い尽くしていく――――!!!
「クッ、チッ!!!」
ズドドドドドッ!!と、一刀の振り払った剣の一撃が、十五の刃となってマンティスに襲い掛かる。
劣化版ソラウス・キング・フィフティーンとでもいうべきその刃が、マンティスを追って地面に着弾していく。
しかし、一刀のそれはすべて回避され、逆に土埃の中を襲い掛かる鎖鎌を見失うことになる。
「ッ!!」
ボッ!と、一刀が直感でしゃがみ込んだ後を、ワイヤーで投げられた鎌が真横に振られていった。
さらに二撃、三撃とそれは襲い掛かってきた。
腕や足の、太い血管を狙った攻撃。
だがその中で、一刀は冷静に気を整え、己の剣に集中していく。
そして、目の前の煙が揺れた瞬間にそれを一気に解き放つ。
「流星剣ッ!!」
「ライダーキック!!」
ドゴォ、バチィ!!と、一刀の抜刀とマンティスの後ろ回し蹴りが正面からぶつかった。
鎖鎌の音でかき消されていた起動音だが、それがなくともこの反応。
その一刀の
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