暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Eそうだ、合宿へ行こう〜Training〜
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んの様子にデルタが「シカトすんなコラぁー!」って、ポカポカ殴り始めた。

「いくら私たちがあなたの使い魔(エインヘリヤル)とは言え、待遇があまりに酷いとストライキを起こします!」

ゼータはお父さんの右の袖をちょんっと摘まんでの抗議。お父さんは小さく溜息を吐いて、「要求は?」って聞くと、2人が「え? えっと〜・・・」って言い淀んだからノーヴェが「お前ら、要求も決めずに・・・」って呆れた。

「だ、だって! こんなアッサリ受け入れるなんて思わなかったし!」

「ヴァルハラでのセクハラをやめてほしいです!」

戸惑うデルタと違って、ゼータはビシッと挙手してすぐに要求した。デルタは「そんなことが出来るわけ――」って言い捨てようとしたけど、お父さんは「いいぞ」って即答。

「どぅえ!? いいの!? 18禁レベルのセクハラも本当にやめてくれるの!?」

「じゅっ・・・!?・・・姉様は一体なにをやって・・・」

お父さんが両手で顔を覆って項垂れたら、デルタが「ゼフィランサスはそこまではやってこないけどさ〜。他の百合好きエインヘリヤルがね・・・」って肩を竦めた。

「では、私たちの要求は受け入れてもらえると?」

「姉様にはちゃんと伝えておこう」

「よっしゃー! アルファ、ベータ、イプシロン! グッドニュース!」

「ありがとうございます!」

デルタとゼータがスキップしながら温泉の方へ戻って行った。お父さんは「待たせた。じゃあヴィヴィオ、リオ。魔法を見せてくれ」って2人に向き直った。

「「は、はいっ!」」

「ソルフェージュ!」

リオが手に取ったのは六角形のアミュレット型のインテリジェントデバイス・“ソルフェージュ”を起動した。バリアジャケットまでは装着しなかったけど、魔力の流れがハッキリと変わった。

「レイジングハート、お願い!」

ヴィヴィオはなのはさんの長年のパートナーである“レイジングハート”を起動。待機形態の丸い宝石のままだけど、それでもスペックはすさまじい。

「よしっ。ヴィヴィオ、リオ、お前たちの魔法をルシルさんに見せてみろ」

ノーヴェの指示に「はいっ、あたしから行きます!」ってリオが挙手して、足元にベルカ魔法陣を展開。そして右拳から炎を噴き上げさせた。

「紅蓮拳!」

拳を突き出して放射するのは炎の砲撃。空高くにまで上がった砲撃を見届けた後、リオはお父さんに「以上です!」って一礼してから下がった。次はヴィヴィオで、“レイジングハート”を握りしめて、「すぅ・・・はぁ・・・」大きく深呼吸。足元に虹色に光り輝くベルカ魔法陣を展開。さっきのリオと同じように右拳に、火じゃないけど魔力を付加すると・・・

「いきます。ディバイン・・・バスタァァァーーーーっ!」」
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