暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1917話
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ったら分からないか?
 そうなったらそうなったで、他の方法で決めればいい。

「まずカラ……いや、アルマーの部屋で打ち上げをやりたい奴」

 友近がそう言うが、誰も手を挙げるような真似はしない。
 それは、俺も含めての話だ。
 まぁ、友近が言っていた通り、勉強会をやった場所ということで、印象がよくないのは間違いない。
 山岸が手を挙げなかったのは、その内気な性格から殆ど知り合いとは呼べない俺の部屋に行くのは抵抗があったのだろう。

「じゃあ、カラオケがいい奴」

 その言葉に手を挙げたのは、ゆかりと友近。
 もう2人が手を挙げていれば、それで決まったのだろうが……生憎と俺はファミレス派だ。
 カラオケボックスとかも美味い料理は出たりするらしいが、それでもやっぱりファミレスの方が美味い料理を出すだろうし。
 少しだけゆかりが恨めしそうな視線を向けてくるが、そちらはスルーさせて貰った。

「となると、ファミレスで決まりだな。問題はどこのファミレスに行くかだが」

 友近の言葉に、俺も少し考える。
 この近辺には幾つかファミレスがある。
 巌戸台駅の方に戻っても、幾つかファミレスがあるだろう。
 学生をメインターゲットにしているファミレスだけあって、味はそこそこだが量は多いタイプのファミレスが殆どだ。
 まぁ、実際にファミレスで食べる人は料亭で食べるような味を追求するとか、そういう事は基本的にないしな。
 そう考えれば、上手く棲み分けが出来ている……と、そういう事なのだろう。

「あそこは? ポートアイランド駅の近くにあるお店。デザートが充実してるって話を以前聞いたんだけど」

 気分を切り替えてそう言ってくるゆかりの言葉に、山岸も女らしくデザートという言葉に反応する。
 俺も甘い物は嫌いではなかったし、有里も賛成し……最終的にはゆかりの提案したファミレスに向かう事になるのだった。
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