暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1917話
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人だけか?」
「いや、有里も来るって」

 有里が来るという事は、多分山岸も来るのだろう。
 だが、山岸のような内向的な性格の持ち主が女1人だけとなると、色々と居心地も悪そうだ。
 となると……

「ゆかり、どうだ? 山岸も来るらしいし」
「え? 私? うーん……まぁ、弓道部は今日ミーティングだけだから、15分くらい遅くなってしまうかもしれないけど、それでもいい?」
「……って事だけど、どうだ?」

 友近に視線を向けると、問題ないと頷きを返す。
 まぁ、友近にしてみれば男だけで打ち上げをやるより、そこに女も一緒にいた方がいいという判断なのだろう。
 友近にとって、同い年の女が女と認識されているのかどうかは、分からないが。
 いや、女と認識はされていても、異性として……つまり恋愛感情を抱く対象として思われていないといったところか?

「そ。じゃあどうする? どこかに先に行ってるなら、それでもいいし。ここで待っててくれるなら、それはそれで構わないけど?」

 そう告げてくるゆかりに、どうする? と視線を向ける。

「うーん、そうだな。今すぐに帰ろうとしても、間違いなく混んでるだろうし。暫くここで待ってるって事でいいか?」
「ああ、それはそれで構わない。有里は?」
「僕もそれでいいよ」

 ふわぁー……といった感じであくびをしながら、有里が返事をする。
 そう言えば、有里の成績ってどの辺なんだろうな。
 いやまぁ、普段の授業を見ていると三馬鹿トリオくらいに馬鹿って訳じゃないのは間違いないけど。
 気怠そう、もしくは面倒臭そうな様子の有里だったが、ここで待つとなると山岸を呼んでこようと思ったのか、教室から出ていく。
 ……ああして、クラスまでわざわざ山岸を迎えに行くような真似をすれば、有里のファンが山岸に対して不愉快に思うような気がするんだが……その辺り、本人はどう考えてるんだろうな。
 まぁ、有里にしてみれば、自分がそこまで人気があるとは思っていない可能性も高いだろうけど。

「じゃ、私もちょっとミーティングに顔を出してくるわね」

 そう告げ、ゆかりも教室から出ていく。
 残ったのは、俺と友近の2人だけ。
 勿論教室にはまだ他に何人も生徒の姿があるが、そっちはそっちでグループを作ってこれからどうするかといった事を話している。

「それで、打ち上げって言ってたけどどこに行くのか決めたのか?」
「うーん、実はまだ。男だけだったら、はがくれでもいいんだけど、女もいるとなると、そういう訳にもいかないだろ?」
「……それ以前に、はがくれは打ち上げとかをやる場所じゃなくて、ラーメンを食う場所だからな。貸し切りにしたならともかく、普通なら食い終わったら出ていけって言われるんじゃないか?」
「俺も
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