第二章
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「ですから用意をしていっています」
「その用意がどんなのか見せてくれるか」
それ次第で仕事も成功する、社長はそのこともわかっておた。それでこうどてらいに言った。そしてどてらいもそれを見せた。
するとだ、社長はその用意の細かいところまで見て言った。
「これは」
「どうですか?」
「御前ここまでしたのか」
「はい、準備あってこそですよね」
どてらいは今も社長に明るい顔で応えた。
「仕事は成功しますよね」
「俺自身の言葉だからな」
「そうですよね、ですから」
「ここまでは」
「用意しました」
そうしたというのだ。
「この仕事が成功する様に」
「俺だってずっとこの会社を続けてきた」
確かに中小企業だが代々の会社を守ってきたのだ。
「仕事はわかっているつもりだ、その俺から見てな」
「この用意はですか」
「これだけ凄い用意は見たことがないぞ」
その社長にしてもというのだ。
「これまでな」
「そうだったんですか」
「まだ入りたてだってのにな」
この会社にというのだ。
「高校を出て、しかしな」
「これだけの用意をですか」
「出来るなんてな、この用意なら」
それこそという返事だった。
「仕事は成功するぞ」
「百億のそれが」
「そうだ、絶対にな」
社長はその用意を見て確信した、そしてだった。
彼もまたこの仕事に取り掛かった、それは会社にとってはこれまでになかった規模の仕事だったが見事にだった。
成功し百億の収益を得た、これで会社の名も規模も段違いに上がった。会社の大きなビルが建ち社員も資本金も大幅に増えた。
どてらいはこの仕事だけでなく他にもどんどん大きな仕事を持って来て成功させた、そうして会社は大きくなっていったが。
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