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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
妖精たちの○○な日常 vol.1
S t o r y 1 5 温もりと幸せ
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―ラナンキュラスの街 豪華客船トワイライト号船内―
フィオーレ王国南方の沿岸に位置する街、ラナンキュラス。人口5万人のマグノリア同等古くから魔法が盛んな商業・漁業都市である。
そして今夜、ラナンキュラスの街の観光名所の一つである黄金に光り輝く夕日が見える海に浮かぶ豪華客船トワイライト号で大勢の資産家が集まるとある船上パーティーが開かれようとしていた。オークション開始の午後7時までまだ時間があるため、参加者達は並べられた豪華な料理を口に運び、ワインを飲み干し、ほろ酔い気分に浸りながら談笑していた。
「はぁ……。」
楽しげな空気が漂う会場内の隅で、その空気に似つかわしくない深いため息を吐く女―――リン・グラフィリアがシャンパンが注がれたグラスをくるりと回す。
(どうして、こんなことになったんだっけ……?)
事の発端は遡ること2日前。
リンはいつものようにティール達4人と一緒にギルドにやって来ると、バーカウンターの一席―――ギルド全体が一望出来る席―――に腰かけて、ギルドに来た瞬間ナツと勝負をするジーハス、ルーシィとレビィと新作の本について楽しげに語るレーラ、エルザが買いすぎたらしい大量のケーキをウェンディとシャルルとエメラと一緒に美味しそうに頬張るサーニャ、グレイとコテツと昨日のポーカーの続きをするティールの姿を微笑ましげに眺めていた。
「あんたってホント、過保護だよねぇ。」
「しょうがないわよ。だってリンはあの4人のママなんだから。」
「あぁ…なるほどねぇ〜……。」
いつの間にか左隣には酒樽を抱えたカナ、後ろにはカウンターに組んだ両の手に顎をのせて微笑むミラがいた。
「ママって……。一応私、23なんだけど?」
「別に普通じゃないかい?」
「そうよ。ちょっと大きな子供が4人いるママなのよね。」
「いやいや!大きすぎでしょっ!?」
当然とばかりに頷くカナとミラに、顔の前でぶんぶんと手を振りながらリンはツッコむ。どう考えても23歳の女性に16〜18歳の子供が4人いるなんて有り得ないことだ。
「でもさぁ…あんたいい歳なんだから、好きな男の一人や二人いるんじゃないのかい?」
「私も、リンの好きな人のこと聞きたいな〜♪」
「あははは…残念ながら、そんな人はいないよ。」
「ウソつけ〜。ほらほらっ、さっさと吐かないとこちょこちょの刑か胸揉みの刑にしちゃうよ〜?」
「えっ、わっ…ちょっ、カナ!や、やめ……!ふっ、ははっ。……ひゃん!」
「あ、カナだけずる〜い。私も〜♪}
「えぇっ!?ちょっ…ミラまで……!ひぃっ、あははっ。……ふわぁ!」
カナとミラに両側から脇や横腹をくすぐられ、胸を揉まれ小さく笑いや悲鳴を零す。
「ふっ…ほ、ほんとに…うひっ……いないってばぁ。ひゃ
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